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印刷・製版

印刷・製版の業界分類
印刷・製版の業界定義
各種印刷サービスを行う。製版や製本を含む。パッケージ、包装、ラベル印刷は除く。
ビジネステーマ
eスポーツD2C支援

印刷・製版の業界概要

20年の市場規模、4兆1700億円に
印刷産業は書籍、雑誌といった出版物やカタログ・パンフレット、チラシ、ポスターなどの広告媒体、新聞のような一般印刷物のほかに、帳票(ビジネスフォーム)、シール・ラベル、紙器、軟包装材、建材、工業品(テレビ、PC、携帯電話、自動車部品、電子部品等)など需要は多岐にわたる。これらに対応する印刷方式はそれぞれ異なり、平版オフセット印刷、グラビア印刷(凹版印刷)、凸版印刷、スクリーン印刷(孔版印刷)などが代表的な印刷方式である。
一部大手を除く大半の印刷会社は各印刷方式の専業者であり、それぞれ独自の業界を形成している。また印刷工程を担う印刷事業者のほか、前工程にあたる製版、後工程にあたる製本加工、光沢加工など、印刷工程以外の各工程においてもそれぞれの専業者がいる。経済産業省の令和3年経済センサスによると、2020年暦年の印刷業(全事業所)の製造品出荷額は4兆1758億7200万円となった。内訳はオフセット印刷(紙に対するもの)が3兆798億7300万円、紙以外のオフセット印刷が3376億5500万円、紙以外の印刷が7583億4300万円などだった。(2023/01/03調査)
業界レポートを閲覧することで、最新の業界動向・競合環境を簡単に理解・把握できます
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業界をイチから知るなら日経業界分析レポート 印刷・製版2021年9月9日 PDF 24P
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最近の動きをまとめて知るなら日経NEEDS業界解説レポート 印刷・製版2023年1月13日 PDF

印刷・製版の市場動向

DX・EVなど「次の一手」への動き広がる
印刷産業は、紙媒体に加え電子部品など新分野の拡充で安定した成長を続けてきたが、紙から電子への情報メディア変革期の中にあって停滞が続く。生産動態統計・鉱工業生産動向(経済産業省)で見た印刷業生産(旧範疇)は13年から15年まで減少傾向にある。「印刷業」には、出版印刷、商業印刷(チラシ、カタログなど)、証券印刷、包装印刷、建装材印刷があるが、包装印刷を除き、どの分野も需要は低迷している。
大手は印刷で培った技術やノウハウを生かし、工場のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援や電気自動車(EV)向け材料の開発など「次の一手」を打ち出す。大日本印刷、凸版印刷は液晶パネル用カラーフィルターに力を入れている。DNPは電子機器の開発・製造分野まで進出した。ユニークな取り組みとしては、凸版印刷がVR映像やデジタルアーカイブが主役の文化財企画展に取り組んでいる。訪日外国人需要回復を見込み、2025年には文化観光・研修や文化イベント事業を合わせて売上高50億円にまで育てる方針だ。(2023/01/03調査)

印刷・製版の競合状況

大日本、海賊版サイトの監視サービス開始
業界大手は凸版印刷、大日本印刷の2社で、新分野に対する開発力のほか、既存印刷分野の生産・営業力でも他を圧倒する。3位以下では、準大手(年商100億円以上)企業も数十社しかなく、圧倒的に中小企業が多い。国内に約3万社ある印刷事業者で、従業員30人未満の事業者が90%強を占めるという。市場占有率は大手2社で約50%、これに準大手クラス(70~80社)を含めて約65%を占める。
上場している印刷企業の2022年3月期連結売上高は、凸版印刷が1兆5475億円(前年比5.5%増)、大日本印刷が1兆3441億円(同0.7%増)と、突出している。(2023/01/03調査)