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写真プリント・写真館

写真プリント・写真館の業界分類
写真プリント・写真館の業界定義
写真館・撮影スタジオの運営、スタジオ用衣装レンタル、写真のプリントサービス(DPE)、その他写真関連サービスを主要事業として行う。

写真プリント・写真館の業界概要

デジカメ普及などで市場は1200億円程度に縮小
写真プリントとは、客がカメラで撮影した写真フィルムやデータを店に持ち込むなどして業者に預け、現像した写真を受け取るサービスを指す。店頭に持ち込んでの現像需要は減少している。パソコンプリンターやデジタルカメラが家庭へ普及したほか、ハードディスクやSDカードなど記憶媒体の容量が大幅に拡大していることが響いている。多くの人は写真を交流サイト(SNS)で共有するだけで、あまりプリントしなくなった。日本の市場規模は現在1200億円程度と急速に縮小している。
ただ、好転の兆しはある。富士フイルムによると、カメラつきフィルム「写ルンです」の出荷はここ数年下げ止まり傾向という。新たにフィルム文化に触れる若者が下支えしている。(2023/02/20調査)

写真プリント・写真館の市場動向

セルフ写真館が人気、「密」避けて本格撮影
写真プリント市場はデジタルカメラの普及など市場の変化に対応しきれなかった。業界各社の店頭でのプリント需要は大幅に減少したが、デジタルカメラの普及でシャッター機会はフィルムカメラ時代の10倍になったとされる。富士フイルムの調査によると、スマートフォン(スマホ)に保存されている写真は平均で約500枚。10代の女性に限れば約1000枚になるという。一方で写真を印刷している人はそのうちの15.4%にとどまった。撮影した画像をいかにプリントアウトしてもらうかが最大の課題となっている。
業界各社はスマホで撮った写真を印刷するサービスに力を入れている。富士フイルムは2018年8月に全国のセブンイレブンの店舗で写真を印刷できるサービスの提供を始めた。19年には写真店で自分のスマホから直接プリント注文ができるアプリを導入した。さらに手のひらサイズの写真プリントを、全国写真店とネットで注文できるサービスを21年2月から始めた。スマホに撮りためた写真を小さなプリントにして、コレクションのように楽しんでもらう。(2023/02/20調査)

写真プリント・写真館の競合状況

スタジオアリス、25年2月期に売上高500億円、営業利益80億円目指す、中期経営計画
DPE(写真の現像・焼き付け・引き伸ばし)各社の業績は低迷している。プリント需要が縮小する構造に歯止めがかかっていない。
最大手はキタムラで2022年3月期(単独)の売上高は832億1000万円、経常利益は33億3700万円。主力の「カメラのキタムラ」と写真館「スタジオマリオ」を18年3月末までに125店を閉鎖した。画一的な店舗をやめ、カメラ販売を中心とした店など、店ごとの専門性を高めて提案型の接客を始めた。20年7月には東京・新宿に「カメラのキタムラ」をレトロ調に作り直した「北村写真機店」をオープン。「スタジオマリオ」も旗艦店となる新ブランドスタジオ「スタジオマリオグラン」を東京・二子玉川に19年11月オープンした。(2023/02/20調査)

写真プリント・写真館の関連企業

株式会社コイデカメラ
1.デジタルプリントを中心に、写真映像の加工サービス。 2.デジタルカメラなどの写真映像機器の販売。 3.証明写真の撮影とプリント。 4.メ...

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