旅行会社の業界概要
22年の主要43社・グループの旅行取扱高合計は前年の2倍に増加、コロナ前の半分近くまで回復
旅行商品の企画、催行、販売を主要事業とする旅行会社は、もともと宿泊施設の客室や交通チケットを代理販売する「あっせん業」として発展してきた。1970年代以降、大手各社は独自企画したパッケージツアーの販売に力を入れるようになった。
90年には日本人渡航者数が初めて1000万人の大台を突破するなど海外旅行需要が大きく伸び、個人向けのツアーから、法人の出張手配、団体旅行の受注など幅広く事業を手掛ける「総合旅行会社」としての事業モデルも確立された。(2023/04/23調査)
90年には日本人渡航者数が初めて1000万人の大台を突破するなど海外旅行需要が大きく伸び、個人向けのツアーから、法人の出張手配、団体旅行の受注など幅広く事業を手掛ける「総合旅行会社」としての事業モデルも確立された。(2023/04/23調査)
旅行会社の市場動向
23年1~3月の訪日外客数累計はコロナ前の19年同期比40.5%減
観光庁がまとめた2023年2月の主要旅行会社(43社・グループ)の全体の取扱高(速報)は2255億円でコロナ前の19年同月比38.6%減。種類別の取扱額は国内旅行が同18.8%減、海外旅行が同63.1%減、外国人旅行が同45.3%減。
JTBは23年4月、ゴールデンウイーク(GW)の国内と海外を合わせた旅行者数が延べ2470万人で、新型コロナ前の19年と比べて1%減の水準にまで回復するとの予測を発表した。海外旅行者数は円安などの影響で19年の2割にとどまるが、国内旅行者数は1969年に調査を始めてから最も多くなると見込んでいる。(2023/04/23調査)
JTBは23年4月、ゴールデンウイーク(GW)の国内と海外を合わせた旅行者数が延べ2470万人で、新型コロナ前の19年と比べて1%減の水準にまで回復するとの予測を発表した。海外旅行者数は円安などの影響で19年の2割にとどまるが、国内旅行者数は1969年に調査を始めてから最も多くなると見込んでいる。(2023/04/23調査)
旅行会社の競合状況
JTB、訪日客向け食体験プラットフォームに出資、訪日客の関連需要を開拓
日本経済新聞社が22年10月にまとめた「サービス業調査」(21年8月~22年7月に迎えた決算期が対象)によると、旅行会社の取扱高のランキングは、1位がジェイティービー(JTB)。2位は日本旅行。以下、東武トップツアーズ、阪急交通社の順。前回調査で2位のエイチ・アイ・エス(HIS)は6位だった。JTB、阪急交通社、HISはグループの数字。HISは売上高で回答。前々回の調査で3位だったKNTーCTホールディングスは未回答。
JTBの22年3月期(連結)の売上高は5823億2300万円で前の期比56.5%増、営業損益は48億8000万円の赤字(前の期は975億5600万円の赤字)。旅行事業の売上高は2109億4000万円で同10.6%増。22年4~9月期の売上高は3862億5100万円で前年同期比114.8%増と2.1倍となった。営業損益は46億5800万円の赤字(前年同期は330億7900万円の赤字)。(2023/04/23調査)
JTBの22年3月期(連結)の売上高は5823億2300万円で前の期比56.5%増、営業損益は48億8000万円の赤字(前の期は975億5600万円の赤字)。旅行事業の売上高は2109億4000万円で同10.6%増。22年4~9月期の売上高は3862億5100万円で前年同期比114.8%増と2.1倍となった。営業損益は46億5800万円の赤字(前年同期は330億7900万円の赤字)。(2023/04/23調査)
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