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ファミリーレストラン

ファミリーレストランの業界分類
ファミリーレストランの業界定義
主にファミリー層に向けた、多種類のメニューを比較的低価格に提供するレストランをチェーン展開する。

ファミリーレストランの業界概要

家族向けフルサービス洋食チェーン、サービス簡素化も
ファミリーレストラン(ファミレス)はもともと、ハンバーグなどの洋食を中心としながら総合的な品ぞろえの料理を提供し、深夜営業も手掛ける店も多い。このタイプの店が狭義のファミレス。これに対し、広義のファミレスは、郊外型の低価格回転ずしやステーキ店、和食店、焼肉店を含め、家族での来店を前提とした幅広い飲食店を指す。
狭義のファミレスは、米国で「コーヒーショップ」と呼ばれる業態から発展したもので、それをモデルに日本で1970年代に展開が始まった。90年代までは、「すかいらーく」「ロイヤルホスト」「デニーズ」が御三家と呼ばれていた。セブン&アイ・フードシステムズが運営する「デニーズ」は、当初米国の代表的なチェーンであるデニーズのライセンスを得て展開。その後、84年に技術援助契約を打ち切り、日本での商標権を買収した。すかいらーく(現すかいらーくホールディングス)が展開した「すかいらーく」は90年代に低価格業態のファミレス「ガスト」などに転換。一方で、すかいらーくが当初子会社で始めた中華料理のファミレス「バーミヤン」(99年に本体に吸収)や、サイゼリヤが展開するイタリア料理「サイゼリヤ」なども台頭、業態が多様化した。(2023/02/19調査)

ファミリーレストランの市場動向

既存店売上高がプラス転換、客単価上昇
日経MJがまとめた外食大手34社の2022年6月の既存店売上高は、29社が前年同月比で増収となった。新型コロナウイルス下の行動制限が緩和されたことでファミリーレストランなどの好調が続いた。ファミリーレストランは5月に続いて5社全ての既存店売上高がプラスとなった。サイゼリヤやジョイフルは4割近い増収。ディナー時間帯の客数が回復し、客単価が伸びた。
外食市場は1997年をピークに縮小、ファミレスも苦戦が続いたが、消費者心理の改善や居心地を重視するシニア層の取り込みで、2013年になって来店客が増加した。しかし19年10月の消費増税後は客数が伸びず、ファミレスは19年に客数が1.8%減った。20年はさらにコロナ禍が追い打ちをかけ、店内飲食が中心のファミレスは苦戦を強いられた。(2023/02/19調査)

ファミリーレストランの競合状況

すかいらーく、海外店2倍超に 27年にも170店体制
最大手は洋風ファミリーレストラン(ファミレス)の「ガスト」「ジョナサン」や中華ファミレス「バーミヤン」、和食ファミレス「夢庵」「藍屋」などを展開するすかいらーくホールディングス(HD)で、イタリア料理を中心にしたサイゼリヤ、九州を地盤とするジョイフル、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」のアレフ、和食ファミレス「和食さと」などのSRS・HDの順で続く。
「ロイヤルホスト」などを運営するロイヤルHDは子会社の東京工場(千葉県船橋市)で冷凍食品の生産能力を増強する。2021年4月から25年12月までで工場の増強などに25億円を投じる方針で、その一部を充てる。同社は19年に家庭向け冷凍食品「ロイヤルデリ」を発売した。新型コロナウイルス禍で人気が高まり、22年8月末時点で国内の外食事業の全422店中約280店で販売している。回復が鈍い店内売り上げを補う狙いもある。(2023/02/19調査)

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