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衣料専門店(カジュアル衣料)

衣料専門店(カジュアル衣料)の業界分類
衣料専門店(カジュアル衣料)の業界定義
カジュアル衣料を中心とした服飾品の小売販売を主要事業として行う。

衣料専門店(カジュアル衣料)の業界概要

SPA(製造小売り)型が市場を牽引、22年春以降に売り上げが回復傾向
カジュアル衣料店は普段着を中心とした衣料品を取り扱う専門店である。婦人衣料、紳士衣料のどちらかが中心だったり、双方に力を入れていたりと、品ぞろえは店によって大きく異なる。ただ、その多くは百貨店の衣料品売り場に比べ、手ごろな価格の商品を取り扱うケースが多い。
日本経済新聞社が2021年8月にまとめた「日本の専門店調査」(対象は原則として非連結決算)に回答した有力なカジュアル衣料専門店16社の20年度売上高合計は1兆3712億円。前年と比較可能な14社合計の前年度比は11.5%減と減少した。本レポートで「カジュアル衣料専門店」に分類している、しまむら(「日本の専門店調査」では婦人服・子供服専門店に分類)を加えた15社の売上高合計は1兆9088億円で同8.3%減。(2023/03/05調査)

衣料専門店(カジュアル衣料)の市場動向

秋冬向け商品で値上げ広がる、原材料価格・物流コストの上昇や円安で
消費者が低価格で高機能の商品を求める傾向が強まり、国内市場で市場規模を拡大してきたが、近年、少子化などを背景に伸び悩んでいた。新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年度は減収となる企業が多かった。新型コロナウイルス下の在宅勤務やリモート授業の拡大で外出機会が減ったことにより、おしゃれ着の需要が低迷した。
製造コストが安かった中国で生産していたカジュアル衣料専門店も多いが、中国での人件費上昇などから、人件費が安い、東南アジアなどの新興国へ生産地をシフトする動きも進んでいる。(2023/03/05調査)

衣料専門店(カジュアル衣料)の競合状況

「ユニクロ」の国内既存店、22年12月から3カ月連続で2ケタの増収、値上げも貢献
最大手は、内外でSPA業態の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(以下、ファストリ)。しまむら、アダストリア、ユナイテッドアローズなども有力チェーン。
ファストリの2022年8月期(連結、国際会計基準)の売上収益は2兆3011億円で前の期比7.9%増、営業利益は2973億円で同19.4%増。国内のユニクロ事業は、新型コロナ感染に伴う行動制限などで3.8%減と減収となったが、海外のユニクロ事業が同20.3%の増収。期末店舗数は国内のユニクロが809店、海外のユニクロが1585店、ジーユーが449店、グローバルブランドが719店。22年9~11月期の売上収益は7163億9300万円で前年同期比14.2%増、営業利益は1170億7700万円で同2.0%減。国内のユニクロ事業は、秋冬商品の約2割で価格を引き上げたことが寄与、6.4%の増収となった。海外のユニクロ事業は19.4%の増収。中国本土ではゼロコロナ政策による臨時休業や行動規制の影響で不振だった。(2023/03/05調査)

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