NIKKEI COMPASS

食品卸(総合)

食品卸(総合)の業界分類
食品卸(総合)の業界定義
主に小売店、外食店向けに加工食品、食材、酒類の中間流通を主要業務として行う。
ビジネステーマ
Kフード

食品卸(総合)の業界概要

コロナ禍で外食販売が苦戦
総合食品卸はメーカーから加工食品や酒類、菓子などを仕入れ、スーパーやコンビニエンスストアなどの小売りチェーンに販売する中間流通業。総合商社主導による再編が進んでいる。2011年度には旧菱食を中心に三菱商事傘下の食品卸4社が経営統合し、食品卸業界で初めて売上高2兆円超の三菱食品が誕生。伊藤忠商事傘下の食品卸、日本アクセスも経営統合で売上高が急拡大した。創業以来300年以上にわたって独立を維持してきた食品卸3位の国分グループ本社(旧、国分)も15年10月末、丸紅との業務提携で合意した。
経済産業省の商業動態統計によると、2021年の食料・飲料卸売業の販売額は、前年比0.8%減の53兆4330億円だった。日本経済新聞社の2021年度日本の卸売業調査(22年8月31日公表)によると、21年度の食品卸の売上高は前年度比1.5%増だった。新型コロナ感染症拡大で、飲食店など外食向けが苦戦したものの、自宅での食事が増加。食品スーパー向けの売り上げが伸びた。(2023/01/07調査)
業界レポートを閲覧することで、最新の業界動向・競合環境を簡単に理解・把握できます
日経業界分析レポートサンプル"
業界をイチから知るなら日経業界分析レポート 食品卸(総合)2022年12月8日 PDF 22P
日経NEEDS業界解説レポートサンプル"
最近の動きをまとめて知るなら日経NEEDS業界解説レポート 食品卸(総合)2023年1月13日 PDF

食品卸(総合)の市場動向

外食産業の21年売り上げ、引き続き減少
総合食品卸の主要販路は、総合スーパー(GMS)やコンビニエンスストア、ドラッグストアである。日本チェーンストア協会がまとめた2021年の全国スーパー売上高(全店ベース)は13兆2134億円。既存店ベースでは前年比2.3%増と、2年連続でプラスになった。新型コロナ禍で内食需要をとらえ、食料品の売り上げが伸びた。ただ、国内に約1800ある総合スーパーには大量閉店の波が押し寄せている。イトーヨーカ堂やユニーグループ・ホールディングスなど流通大手を中心に国内の不採算店を閉鎖。今後、地方スーパーを中心に再編が進むとの見方は根強い。
業務用食品卸は外食業界が主要販路だ。日本フードサービス協会によると、外食企業の2021年の売上高は、新型コロナ拡大に伴う外出自粛、営業時間短縮などで、前年比1.4%減。新型コロナ感染症流行前の2019年比では、16.8%の大幅な減少となった。業種別では居酒屋・パブが大きな影響を受けた。(2023/01/07調査)

食品卸(総合)の競合状況

国分G本社、中国のEC企業に出資
食品卸業界は大手の総合食品卸を中心に再編が進んだ。業界首位は伊藤忠商事系の日本アクセスで売上高2兆円超、三菱商事系の三菱食品が約2兆円で続く。独立系として3位の座を保ってきた国分は2015年秋、丸紅と卸事業での業務提携。三井物産の子会社で食品卸大手、三井食品も中長期的に1兆円を目指している。
地方でも人口減少で業績が厳しく、再編も加速している。2013年1月には旭食品(高知市)、カナカン(金沢市)、丸大堀内(青森市)の地方大手3社が経営統合し、トモシアホールディングスが発足。取扱商品を強化するほか、全国配送網を確立。トモシアホールディングスの22年3月期連結売上高は7421億7600万円だった。(2023/01/07調査)

食品卸(総合)に関連するビジネステーマ