医療機器・医療用品卸の業界概要
医療機器の国内出荷、4兆4000億円規模
この業界は各種医療機器、医療用サプライの中間流通を主要事業として手がける企業で構成される。厚生労働省が発表した令和3年薬事工業生産動態統計年報によると、2021年暦年の医療機器市場の規模は国内生産が前年比8.4%増の2兆6019億4700万円、輸入が同8.4%増の2兆8151億3900万円。合計では5兆4170億8600万円。このうち国内への出荷は4兆4141億2800万円(残りは輸出分)だった。
2021年の国内生産品を製品名称別に見ると、医療用エックス線装置・エックス線管(2566億2200万円)、内臓機能代用器(2305億5600万円)、血液検査用器具(1637億5700万円)、内臓機能検査用器具(1430億2100万円)などが上位を占める。(2023/01/07調査)
2021年の国内生産品を製品名称別に見ると、医療用エックス線装置・エックス線管(2566億2200万円)、内臓機能代用器(2305億5600万円)、血液検査用器具(1637億5700万円)、内臓機能検査用器具(1430億2100万円)などが上位を占める。(2023/01/07調査)
医療機器・医療用品卸の市場動向
地方自治体も医療機器輸出を後押し
世界市場は先進国の高齢化と新興国の経済成長を背景に、2020年代には40兆円市場に成長する見込み。これをにらみ、政府は医療機器の輸出拡大を成長戦略の柱の1つに位置付けている。13年に日本の医療関連機器やサービスを海外に売り込む官民共同の新組織「メディカル・エクセレンス・ジャパン」を立ち上げ、三菱重工業や東芝、日立、ソニー、テルモなど医療機器メーカー40社が参加している。
14年には、医療の技術革新や産業育成で経済成長を目指す「健康・医療戦略」を閣議決定。このなかで、20年の医療機器の輸出額を約1兆円と、11年比で倍増させる目標を立てた。15年には日本の医療研究の司令塔となる日本医療研究開発機構(AMED)も発足。革新的医療機器を実用化し、約1500億円の売り上げを目指す目標などに取り組んでいる。(2023/01/07調査)
14年には、医療の技術革新や産業育成で経済成長を目指す「健康・医療戦略」を閣議決定。このなかで、20年の医療機器の輸出額を約1兆円と、11年比で倍増させる目標を立てた。15年には日本の医療研究の司令塔となる日本医療研究開発機構(AMED)も発足。革新的医療機器を実用化し、約1500億円の売り上げを目指す目標などに取り組んでいる。(2023/01/07調査)
医療機器・医療用品卸の競合状況
大手と地方卸、地方卸同士の再編加速
独立系の医療機器卸・商社はM&Aなどを活用、競争激化を勝ちぬく構え。カテーテルなどを販売するウイン・インターナショナルと同業のテスコは、13年4月に経営統合し共同持ち株会社ウイン・パートナーズを設立。同社の22年3月期(連結)の売上高は前の期比6.9%増の663億9100万円。心臓・血管関連製品のほか、新型コロナ感染症対策関連の売り上げが伸びた。ウイン・パートナーズは18年12月、子会社テスコを通じて、山形県を中心に医療機器販売・賃貸などを手掛けるエムシーアイ(山形県天童市)の全株式を取得、子会社化した。拠点を確保、東北エリアでの事業拡大を狙う。
独立系大手で静岡県が基盤だったメディアスホールディングス(22年6月期連結売上高は前の期比6.7%増の2216億9400万円)も、M&A戦略で事業を拡大し、国内最大手に成長した。13年には秋田医科器械店を取得。手術室情報管理システムなど医療機関向け複合サービスを積極的に展開している。18年7月に、業務・資本提携していたミタス(旧福井医療)とディーセンス(金沢市)を株式交換で完全子会社化、北陸地区の営業力を強化した。さらに、不整脈分野の販売強化と静岡県内での営業力強化のため、7月1日付で同社子会社のオズ(静岡市)を通じて、医療機器販売のヴィッツジャパン(静岡県沼津市)の全株式を取得し、子会社化(メディアスHDの孫会社化)した。同HDの子会社、栗原医療器械店は19年7月、千葉県を地盤とする医療機器販売のアイテックスメディカル(千葉県大網白里市)の株式を取得し、完全子会社化。さらに同10月1日付でアイテックスも吸収合併した。一方、19年7月1日付で連結子会社ジオット(福島県郡山市)の全株式を、同業で福島県内にも営業展開するシバタインテック(仙台市)に譲渡した。(2023/01/07調査)
独立系大手で静岡県が基盤だったメディアスホールディングス(22年6月期連結売上高は前の期比6.7%増の2216億9400万円)も、M&A戦略で事業を拡大し、国内最大手に成長した。13年には秋田医科器械店を取得。手術室情報管理システムなど医療機関向け複合サービスを積極的に展開している。18年7月に、業務・資本提携していたミタス(旧福井医療)とディーセンス(金沢市)を株式交換で完全子会社化、北陸地区の営業力を強化した。さらに、不整脈分野の販売強化と静岡県内での営業力強化のため、7月1日付で同社子会社のオズ(静岡市)を通じて、医療機器販売のヴィッツジャパン(静岡県沼津市)の全株式を取得し、子会社化(メディアスHDの孫会社化)した。同HDの子会社、栗原医療器械店は19年7月、千葉県を地盤とする医療機器販売のアイテックスメディカル(千葉県大網白里市)の株式を取得し、完全子会社化。さらに同10月1日付でアイテックスも吸収合併した。一方、19年7月1日付で連結子会社ジオット(福島県郡山市)の全株式を、同業で福島県内にも営業展開するシバタインテック(仙台市)に譲渡した。(2023/01/07調査)
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九州リオン株式会社
当社は、補聴器、医用検査機器、聴能訓練器の販売並びに修理、音響振動計測器、地震計、微粒子計測器、販売
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