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産業用機械・機器卸

産業用機械・機器卸の業界分類
産業用機械・機器卸の業界定義
製造用機械、検査機械等の各種産業用機械の中間流通を主要業務として行う。

産業用機械・機器卸の業界概要

大手・中堅商社、取り扱い商品ごとに住み分け
一般に「機械商社」「機械専門商社」と呼ばれる業界である。製造用機械、検査機器などの各種産業用機械の中間流通が主要業務である。国内の機械メーカー、検査機器メーカーから商品を仕入れ、各種製造業に販売する。海外メーカーの商品を輸入販売する貿易業務も行う。かつては顧客企業の国内工場に商品を納品する取引が主流だったが、ここ数年は、生産拠点の海外移転が進むにつれて現地工場に納品するビジネスが増えている。
取り扱う商品は幅広い。金属加工、プラスチック加工、木材加工のための汎用性のある工作機械、測定機器のほか、自動車、電機・電子、化学、加工食品、トイレタリー、化学製品など、特定の業種でのみ使用される生産機械、検査機器もある。(2023/01/08調査)
業界レポートを閲覧することで、最新の業界動向・競合環境を簡単に理解・把握できます
日経業界分析レポートサンプル"
業界をイチから知るなら日経業界分析レポート 産業用機械・機器卸2022年9月8日 PDF 22P
日経NEEDS業界解説レポートサンプル"
最近の動きをまとめて知るなら日経NEEDS業界解説レポート 産業用機械・機器卸2023年1月13日 PDF

産業用機械・機器卸の市場動向

コロナ禍経て設備投資に積極姿勢
この市場は国内の設備投資動向の影響を受ける。日銀企業短期経済観測調査(日銀短観)では、直近の22年12月調査によると、2022年度の大規模製造業(調査対象959社)の設備投資計画(ソフトウエア投資・研究開発投資を含まず、土地投資額込み)は21年度に比べて21.1%増となった。また、全規模製造業(同3793社)の22年度設備投資は21年度比20.3%増。全規模全産業(同9235社)ベースでは同15.1%増と、前回調査より伸び率が縮小している。
2008年のリーマンショック後、工作機械の市場は先進国から新興国にシフトしつつある。日本製品よりも安価な海外製品を購入したいとのニーズも高まる。このため機械商社各社には、海外調達比率を高め、「外-外ビジネス」の比率を高めるために現地法人の拡充や現地会社に出資して傘下に収める例も見られる。産業機械商社の日伝は14年7月、ベトナム・ホーチミン市に現地法人を設立。現地に進出した日系企業に自動化設備などを売り込む。また、マルカ(旧マルカキカイ)も同年9月に、タイ東部に現地企業の製品を輸出する販売会社を設立した。(2023/01/08調査)

産業用機械・機器卸の競合状況

新型コロナ禍からの業績回復に弾み
現在、市場に参入している企業は、(1)製造用機械やFA関連機器を手広く扱う独立系の「機械専門商社」、(2)各種電子計測機器を扱う独立系の「計測機器専門商社」、(3)特定領域の機械に特化した独立系の「専門特化型商社」、(4)製造用機械メーカーが出資または子会社として設立した「メーカー系機械専門商社」に分類できる。このほか「異業種参入組」がある。独立系商社の業績(特に注記のない場合、2022年3月期の連結業績)は、新型コロナ感染拡大による景気停滞から改善しつつある。
機械専門商社マルカ(旧マルカキカイ)は21年10月、鉄骨建築資材や機械工具販売のフルサト工業と経営統合した。販売・競争力の強化、新分野進出に向け企業体質の強化が目的。マルカ、フルサト工業両社は完全子会社としてフルサト・マルカホールディングスの傘下に入った。フルサト・マルカホールディングスの21年12月期連結売上高は742億9200万円。(2023/01/08調査)