プラント設計・工事の業界概要
19年度の受注額、国内外合わせて8.6%減の17兆4000億円
石油精製、液化天然ガス(LNG)、製鉄などの各種プラントの設計、建設、据付、操業保全などを行う業界。日揮ホールディングス(HD)、千代田化工建設、東洋エンジニアリングが専業大手。重電系では日立製作所、東芝プラントシステムが双璧。製鉄系で新日鉄住金エンジニアリング、JFEエンジニアリングがある。
海外比率が8割超と圧倒的に高いのが専業大手。石油精製プラントやLNGプラントなど資源・エネルギーにまつわる案件を多く手掛けており、市場も中東、アフリカ、東南アジアなど幅広い。LNGプラントの設計・建設で日本勢は世界シェア約7割を占めている。(2023/01/12調査)
海外比率が8割超と圧倒的に高いのが専業大手。石油精製プラントやLNGプラントなど資源・エネルギーにまつわる案件を多く手掛けており、市場も中東、アフリカ、東南アジアなど幅広い。LNGプラントの設計・建設で日本勢は世界シェア約7割を占めている。(2023/01/12調査)
プラント設計・工事の市場動向
日揮HD、23年3月期の受注工事高、前期比2.7倍の8400億円見込む
新型コロナウイルスによる石油需要の減少を受け、世界の石油大手は設備投資を抑制している。各社はプラント市況の回復には1~2年かかるとみていた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻後、欧州を中心に天然ガスの「ロシア離れ」が進み、世界各地で液化天然ガス(LNG)プラントの建設需要が高まるとの見方が広がっている。エネルギー安全保障の観点からLNG投資の活況が続く。大型LNGプラントの建設を手掛けられる千代田化工建設や、日揮HDの受注増への期待が高まっている。
日揮HDは23年3月期の受注工事高を前期比2.7倍の8400億円と見込む。大型のLNG案件を受注した19年3月期(9354億円)に次ぐ規模。22年5月にはサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコから、原油から天然ガスを分離する設備の建設プロジェクトを受注した。受注金額は3000億円ほどとみられる。さらに22年12月にはマレーシアLNGを洋上で生産するプラントを韓国サムスン重工業と共同で受注した。年産200万トン超の設備で、日揮HDの受注額は1000億円超とみられる。(2023/01/12調査)
日揮HDは23年3月期の受注工事高を前期比2.7倍の8400億円と見込む。大型のLNG案件を受注した19年3月期(9354億円)に次ぐ規模。22年5月にはサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコから、原油から天然ガスを分離する設備の建設プロジェクトを受注した。受注金額は3000億円ほどとみられる。さらに22年12月にはマレーシアLNGを洋上で生産するプラントを韓国サムスン重工業と共同で受注した。年産200万トン超の設備で、日揮HDの受注額は1000億円超とみられる。(2023/01/12調査)
プラント設計・工事の競合状況
千代田化工と日揮HDの22年4~9月期、大幅な増収、工事順調
専業大手のうち日揮HDと千代田化工建設はLNGプラントの建設でノウハウを持つ。日揮HDは独立系だが、千代田化工建設は三菱商事の連結子会社、東洋エンジニアリングは三井物産が出資しており、各商社の得意分野で連携することもある。国内事業の割合が小さいという点が特徴で、最近では海外現地法人の設立など組織としての国際化が進んでいる。
LNGプラントでは千代田化工建設が完工規模で世界トップクラス。中東の国営石油会社から多くの受注実績がある。2021年2月にはカタールの国営石油会社からLNGプラントの設計、調達、建設業務を受注した。受注額は約130億ドル(約1兆3650億円)で、日本企業が受注したLNGプラントで最大級。(2023/01/12調査)
LNGプラントでは千代田化工建設が完工規模で世界トップクラス。中東の国営石油会社から多くの受注実績がある。2021年2月にはカタールの国営石油会社からLNGプラントの設計、調達、建設業務を受注した。受注額は約130億ドル(約1兆3650億円)で、日本企業が受注したLNGプラントで最大級。(2023/01/12調査)
プラント設計・工事の関連企業
東芝プラントシステム株式会社
総合エンジニアリング型事業
日揮ホールディングス株式会社
1. 各種プラント・施設に関するコンサルテーション、事業計画、基本設計、詳細設計、
機材調達、建設工事、試運転、オペレーション、メンテ...
中外爐工業株式会社
工業炉、産業機械、燃焼装置、環境設備等の設計・施工・販売
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