設備工事(通信)
設備工事(通信)の業界分類
設備工事(通信)の業界定義
通信回線(電話回線工事、設備・通信ネットワーク・LAN構築、CATVなど)に関わる電気通信工事、通信設備関連の工事を中心に請負う。
設備工事(通信)の業界概要
21年度の設備工事全体の受注高、5.8%増の3兆3576億円
通信設備工事会社は固定電話や携帯電話の基地局工事、ビルなどでのIT(情報技術)インフラの有線や無線工事を請け負う。電話向けの工事ではNTTグループやKDDI、ソフトバンクなどが主要顧客となる。新築ビルでは工事の元請け業者であるゼネコン(総合建設会社)から請け負うのが一般的だが、改修工事などでは建物の所有者から直接請け負う場合も多い。企業の設備投資の動向や政府の通信行政の政策の影響を受けやすい傾向にある。
国土交通省がまとめている、通信設備工事の隣接分野である空調設備工事や電気工事を含めた「設備工事業に係る受注高調査」によると、2021年度の受注高は前年度比5.8%増の3兆3576億円と2年ぶりに増加した。そのうち民間向け工事が同7.5%増の3兆247億円、官公庁向け工事は同7.4%減の3328億円だった。(2023/01/06調査)
国土交通省がまとめている、通信設備工事の隣接分野である空調設備工事や電気工事を含めた「設備工事業に係る受注高調査」によると、2021年度の受注高は前年度比5.8%増の3兆3576億円と2年ぶりに増加した。そのうち民間向け工事が同7.5%増の3兆247億円、官公庁向け工事は同7.4%減の3328億円だった。(2023/01/06調査)
設備工事(通信)の市場動向
22年4~9月期の受注高、コムシスHD、エクシオグループ、ミライトの3社とも減少
2022年3月期(連結)の受注高はコムシスHDが前の期比5.0%減の5570億8500万円、エクシオグループは同5.7%減の5953億7300万円と減少したが、ミライト・ワンは同9.8%増の5213億1000万円と増加した。新通信キャリアの無線基地局工事や次世代の超高速通信網「第5世代(5G)」関連の工事が堅調だった。22年4~9月期(連結)の受注高はコムシスHDが前年同期比1.7%減の2678億500万円、エクシオグループが同1.3%減の3003億3300万円、ミライト・ワンは同3.7%減の2404億700万円といずれも減少した。
新築向けでの大幅な市場拡大は見込みにくい中、各社が市場拡大を見込むのがビルや工場のリニューアル工事。バブル期に大量に建てられた建物は老朽化により一斉に設備の改修時期を迎えており、各社はリニューアル工事の提案に注力している。(2023/01/06調査)
新築向けでの大幅な市場拡大は見込みにくい中、各社が市場拡大を見込むのがビルや工場のリニューアル工事。バブル期に大量に建てられた建物は老朽化により一斉に設備の改修時期を迎えており、各社はリニューアル工事の提案に注力している。(2023/01/06調査)
設備工事(通信)の競合状況
22年4~9月期、コムシスHDは減収減益、エクシオグループは微増収減益に
コムシスHD、エクシオグループ、ミライト・ワンが通信工事の3強。国内の需要縮小を見込んで各社は工事原価の低減や新規事業に力を入れている。
コムシスHDの22年3月期(連結)の売上高は前の期比4.6%増の5890億2800万円、営業利益は同3.3%増の429億6300万円だった。NTT関連事業が好調だった。22年4~9月期(連結)の売上高は前年同期比9.0%減の2308億6700万円、営業利益は同47.6%減の94億7400万円となった。前年同期に大型プロジェクトの売り上げがあった反動減。(2023/01/06調査)
コムシスHDの22年3月期(連結)の売上高は前の期比4.6%増の5890億2800万円、営業利益は同3.3%増の429億6300万円だった。NTT関連事業が好調だった。22年4~9月期(連結)の売上高は前年同期比9.0%減の2308億6700万円、営業利益は同47.6%減の94億7400万円となった。前年同期に大型プロジェクトの売り上げがあった反動減。(2023/01/06調査)
設備工事(通信)の関連企業
西部電気工業株式会社
・情報通信エンジニアリング事業
・土木・情報インフラ設備事業
・ソリューション事業
・ソフトウェア開発事業
・太陽光発電・売電事業
・建築設...
株式会社つうけん
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