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医療用ガス・材料

医療用ガス・材料の業界分類
医療用ガス・材料の業界定義
医療用ガス、医療材料(歯科材料等)を製造する。

医療用ガス・材料の業界概要

世界で相次ぐM&A、日本市場にも影響
医療用ガス・材料とは、病院や在宅医療などで利用される医療用酸素や麻酔用笑気ガスなど医療機関向けガス類や、人工心臓、人工肺から歯科治療などで使われる「かぶせ物」まで、患者の症状を緩和したり、体の機能を補助したりする製品を指す。
手術時や救急車内で利用される医療用酸素の最大手は星医療酸器。全国展開しているが、特に関東地区で強く、シェアは約3割に上る。競合企業には住友精化、エア・ウォーターなどがある。(2023/03/13調査)

医療用ガス・材料の市場動向

手術再開で医療用酸素や歯科材料に回復兆し
2022年後半から新型コロナ感染が鎮静化しつつある。これに伴い、病院での手術も再開。手術用消耗品など販売が回復している。医療用ガスでは従来、医療機関向けが主流だったが、在宅治療の推進などによって自宅で酸素吸入をできる製品や持ち運びができる酸素のニーズが増えている。
歯科材料は従来の虫歯や歯周病などで利用する患者に加えて、目の歯の美しさをプラスさせる審美歯科向けも増えている。代表的なものにインプラント(人工歯根)がある。歯が抜けてしまった箇所の骨にフィクスチャーと呼ばれるネジを埋め込み、この土台の上から人口の歯を装着する方法。一般的に費用は1本あたり20~30万円と高額である。また歯の色を白くみせたり(クリーニング、ホワイトニング)、歯並びを綺麗に見せたりするためのセラミック製などのかぶせ物がある。(2023/03/13調査)

医療用ガス・材料の競合状況

新型コロナ禍のなか医療用品需要が徐々に回復
星医療酸器の2022年3月期連結売上高は前の期比8.2%増の127億7700万円だった。医療用ガス事業は、病院向け、在宅医療向けともに伸びた。22年3月期のエア・ウォーターの医療関連(医療ガスのほか医療機器や介護機器などを含む)の売上高は、同4.7%増の1951億7000万円。星医療酸器やエア・ウォーターなどでは病院だけでなく、在宅医療者向けへの酸素供給なども手掛けている。エア・ウォーターは全国に8社あった地域事業会社を3社に再編・統合し、20年10月1日付で新会社を発足させた。
22年3月期の住友精化のガス・エンジニアリング部門(医療用ほか産業用ガス含む)売上高は前の期比10.1%増の171億9600万円だった。同社は、各種圧力容器や化学装置の製作を手掛ける100%子会社セイカエンジニアリングを18年1月1日付で吸収合併した。三菱ケミカルホールディングスは医療分野で新市場を開拓するため、大陽日酸に対してTOB(株式公開買い付け)を実施、14年11月に連結子会社とした。(2023/03/13調査)

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