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自動車部品(その他金属パーツ・加工品)

自動車部品(その他金属パーツ・加工品)の業界分類
自動車部品(その他金属パーツ・加工品)の業界定義
自動車向けのヒンジ、ブランケット等の金属部品を製造する。

自動車部品(その他金属パーツ・加工品)の業界概要

ヒンジ、ブラケットなどを製造
ヒンジやブラケットなど自動車向けの金属部品を製造する。ヒンジはドアの開閉時にドアを保持し支点となる蝶番。通常ドア1枚につき2個使用する。乗員の乗り降りや駐車スペースなどを考慮し、半開位置を2段階に保持するチェック機構(チェッカー)を備えるなど、乗員保護の観点からの安全性が要求されている。
日本自動車部品工業会の出荷動向調査によると、2021年度の出荷額はドアハンドル・ロックが1805億円(前年度比1.1%減)、ドアヒンジ・チェッカー類が235億円(1.2%増)、窓枠が459億円(7.3%増)、その他車体部品(二輪車用プレス部品、ステイダンパなど)が4612億円(10.2%増)だった。欧州の自動車メーカーでは、高級車から小型車まで鋳鉄製が採用されているが、日本の自動車メーカーでは、コスト面から冷間圧延鋼板や高張力鋼板のプレス品が使われている。これがドア開閉時の音や感触の差となっているともいわれている。(2023/02/19調査)

自動車部品(その他金属パーツ・加工品)の市場動向

車体プレス部品のモジュール化進む
国際自動車工業連合会(OICA)によると、2021年の世界自動車生産台数は前年比3%増の8014万5988台と4年ぶりのプラスに転じた。最大市場の中国が同3%増の2608万台と増加に転じたほか、2位の米国が916万台と同4%増加、同19%減のカナダ(111万台)と合わせて北米で1000万台の大台を保った。日本は同3%減の784万台、ドイツも同12%減の330万台と前年比マイナスだった。
車体(ボディー)のプレス部品メーカーでは、自動車メーカーの次世代プラットホーム戦略が注目されている。これは、多様な車種間で部品を共用化して部品の種類を減らしてコスト低減を図ることで、日産自動車ではCMF(Common Module Family)、トヨタ自動車ではTNGA(Toyota New Global Architecture)と呼んでいる。(2023/02/19調査)

自動車部品(その他金属パーツ・加工品)の競合状況

豊田鉄工、初のスズキ向け事業 インドで新工場
ヒンジ(ドア)の最大手はアイシンで、トヨタ自動車をはじめ、日野自動車、いすゞ自動車などに納入している。次いで、日産、トヨタ、UDトラックスなどに納入している三井金属アクト(横浜市)。同社はドアヒンジやドアロック、オートクロージャーシステムなどドア周りの機能部品を展開する専門メーカー。ほかには、スズキ向け主体の永田部品製造(静岡市)、ホンダ向け主体の理研化機工業(埼玉県坂戸市)、マツダ向け主体のニイテック(広島県坂町)、ダイハツ向け主体のシロキ工業(愛知県豊川市)とナミコー(兵庫県伊丹市)、SUBARU向け主体の千代田工業(群馬県太田市)、三菱系の水島プレス工業(岡山県倉敷市)とティムス(愛知県豊田市)、いすゞ向けを主体とする湘南ユニテック(神奈川県寒川町)がある。
車体(ボディー)のプレス部品メーカーは、アイシングループ(アイシン、アイシン高丘)をはじめ数が多い。(2023/02/19調査)

自動車部品(その他金属パーツ・加工品)の関連企業

株式会社メタルアート
自動車、建設機械向け精密鍛造部品、加工部品の製造、販売。
株式会社北川鉄工所
金属素形材事業  自動車部品・建設機械部品・農業機械部品など 産業機械事業  タワークレーン・コンクリートプラント・立体駐車場など 工作...
株式会社シンニッタン
自動車・建設機械向け鍛造品、仮設機材、物流用容器製造販売

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