LED素子(発光ダイオード)
LED素子(発光ダイオード)の業界分類
LED素子(発光ダイオード)の業界定義
電圧を加えた際に発光する半導体素子を製造する。有機EL(エレクトロルミネッセンス)を含む。
LED素子(発光ダイオード)の業界概要
LED、用途はバックライトから照明へ
半導体ダイオード(通称ダイオード)は電流を一方通行にする半導体を用いた基本的な素子(部品)である。トランジスタやICと同じ仲間で能動部品と呼ばれる。LED(発光ダイオード)素子とはこのダイオードに電圧を加えた際に発光する半導体素子を指す。本業界はLED素子を製造する業種を対象とする。
1960年代には、すでに赤と黄緑のLEDが開発されていた。その後、日本人3氏(2014年にノーベル物理学賞を受賞)が青色LEDを発明したことで、青色LEDをベースとした省エネ・高寿命な白色LEDが登場した。これをきっかけに携帯電話のバックライト光源や照明として一気に市場が拡大した。当初は先行メーカーによる青色LED、白色LEDそれぞれに製造プロセスや装置に関する特許紛争が起きたが、その多くはクロスライセンスを結ぶ形で終結している。経済産業省の生産動態統計年報によると、発光ダイオードの21年の出荷量は前年比12%増の200億8338万個、出荷額は同17.2%増の2227億6300万円だった。(2023/01/05調査)
1960年代には、すでに赤と黄緑のLEDが開発されていた。その後、日本人3氏(2014年にノーベル物理学賞を受賞)が青色LEDを発明したことで、青色LEDをベースとした省エネ・高寿命な白色LEDが登場した。これをきっかけに携帯電話のバックライト光源や照明として一気に市場が拡大した。当初は先行メーカーによる青色LED、白色LEDそれぞれに製造プロセスや装置に関する特許紛争が起きたが、その多くはクロスライセンスを結ぶ形で終結している。経済産業省の生産動態統計年報によると、発光ダイオードの21年の出荷量は前年比12%増の200億8338万個、出荷額は同17.2%増の2227億6300万円だった。(2023/01/05調査)
LED素子(発光ダイオード)の市場動向
新型コロナで深紫外線LEDに注目集まる
東日本大震災以降の節電意識の高まりを受けて置き換えが進んだLED照明器具が、ここにきて伸び悩んでいる。矢野経済研究所(東京・中野)によると、20年のLED照明器具の市場規模は前年比8.7%減の7752億円を見込み、21年は同1.6%減の7629億円と予測する。LED照明器具は消費電力が蛍光灯より3割程度少ない。政府は30年度までに家庭や工場などを含めて100%をLEDにする目標を掲げているが、オフィスビルのLED化率は3~4割程度にとどまっている。
液晶、有機ELに続くディスプレー技術として期待されるのが、バックライトを使わずに赤、青、緑それぞれの色が発光する「マイクロLED」と、バックライトを細かく分割して電力消費を抑えた「ミニLED」だ。韓国サムスン電子は20年12月、マイクロLEDディスプレーを搭載したテレビを発売、ソニーグループ傘下のソニーも「クリスタルLEDディスプレー」というブランドで展開している。21年6月、シャープは「ミニLED」技術を開発、21年12月からミニLEDテレビを発売した。(2023/01/05調査)
液晶、有機ELに続くディスプレー技術として期待されるのが、バックライトを使わずに赤、青、緑それぞれの色が発光する「マイクロLED」と、バックライトを細かく分割して電力消費を抑えた「ミニLED」だ。韓国サムスン電子は20年12月、マイクロLEDディスプレーを搭載したテレビを発売、ソニーグループ傘下のソニーも「クリスタルLEDディスプレー」というブランドで展開している。21年6月、シャープは「ミニLED」技術を開発、21年12月からミニLEDテレビを発売した。(2023/01/05調査)
LED素子(発光ダイオード)の競合状況
日亜化学、22年1~6月期も最高益更新
日本経済新聞社の16年の世界シェア調査によると、白色LEDのシェア1位は台湾の晶元光電(エピスター、17.4%)、2位は日亜化学工業(16.6%)、3位は韓国サムスン電子(12.3%)だった。
日亜化学工業は14年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が在籍し研究を牽引したことで知られている。同社の強さの源泉は白色LEDの上流工程である青色LEDチップ製造。高性能チップと大量生産体制が揃っている数少ない企業として、白色LEDの立ち上がりから成長を続けてきた。21年12月期連結決算で売上高は前の期比10%増の4036億円、純利益は同2.4倍の654億円と過去最高を更新した。コロナ禍の影響が沈静化し、車載用を中心にLED需要が伸びた。22年1~6月期の連結純利益は472億円だった。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、前年同期との単純比較では51%増となる。売上高も16%増の2245億円で、ともに過去最高を更新した。(2023/01/05調査)
日亜化学工業は14年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が在籍し研究を牽引したことで知られている。同社の強さの源泉は白色LEDの上流工程である青色LEDチップ製造。高性能チップと大量生産体制が揃っている数少ない企業として、白色LEDの立ち上がりから成長を続けてきた。21年12月期連結決算で売上高は前の期比10%増の4036億円、純利益は同2.4倍の654億円と過去最高を更新した。コロナ禍の影響が沈静化し、車載用を中心にLED需要が伸びた。22年1~6月期の連結純利益は472億円だった。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、前年同期との単純比較では51%増となる。売上高も16%増の2245億円で、ともに過去最高を更新した。(2023/01/05調査)
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