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調理家電

調理家電の業界分類
調理家電の業界定義
炊飯器、電子レンジ等、調理用の家庭電器製品を製造する。

調理家電の業界概要

国内市場横ばい、海外開拓の動き広がる
炊飯器、電子レンジ、ホームベーカリー、ホットプレート、トースターなど食物の調理に使う多様な機器を、パナソニック、三菱電機、日立、シャープなど大手総合家電メーカーのほか、多くの中小メーカーが製造する。
ここ数年、自宅で食事をする傾向が強まり、調理家電市場は横ばい前後で推移している。日本電機工業会(JEMA)によると、2022年度の主な調理家電の国内出荷実績は、ジャー炊飯器が約485万台(前年度比3.1%減)と3年連続の減少となったが、金額は1.0%増の約995億円。電子レンジは約352万台(4.5%減)で、金額は約976億円(1.9%増)だった。ホットプレートとトースターは台数ではそれぞれ3割、2割近く減り、単価は伸びたものの金額でもマイナスだった。(2023/05/05調査)

調理家電の市場動向

多機能高性能の高価格製品伸びる
炊飯器は10万円前後の高級機種が増えている。三菱電機は釜を職人が手作業で削り出す製品を販売し、パナソニックは「加圧」と「減圧」を繰り返し、米を釜底から踊らせて加熱する製品を手掛ける。東芝ホームテクノは19年、米3合を炊く時間が従来品より約30%短い約38分になるIHジャー炊飯器を発売。20年には甘み成分の酵素を活性化させる温度帯を長くするなど、炊き方を細かく調整する製品を投入した。
単身・少人数世帯の増加を背景に小容量型の製品の人気も高まっており、象印マホービンが3合炊き、三菱電機が3.5合炊きの炊飯器を販売している。象印は17年、炊き上がりのコメの硬さや粘り気の感想を入力することで、自分好みに調整できる炊飯器も投入。創業100周年の18年には高い火力を出せる製品に刷新した。20年、IHヒーターを6つに倍増し、よりふっくらとした炊き上がりをうたう製品を発売した。タイガー魔法瓶は21年、クラウド上でコメの使用量を分析し購入を促す炊飯器を売り出した。(2023/05/05調査)

調理家電の競合状況

「おいしさ」「使いやすさ」「健康志向」アピール
「スマート」などの高機能化を進める中、調理家電各社は使いやすさ、おいしさを追求した製品に力を入れている。
日立アプライアンス(現・日立グローバルライフソリューションズ=GLS、2019年に日立コンシューマ・マーケティングと統合)はパン焼き機能と、油を使わずに野菜炒めなどができる機能を併せ持つオーブンレンジを13年に発売。20年には、食品の重さに合わせ自動調理できる過熱水蒸気オーブンレンジを発売した。東芝ライフスタイルは上下2段で同時に調理でき、高温調理や解凍もできるオーブンレンジを展開。シャープの上位機種は健康メニューで人気の「タニタ食堂」のレシピをスマホ経由で取り込める。20年には、自社の調理家電を使ったオンライン料理教室を始めた。(2023/05/05調査)

調理家電の関連企業

タイガー魔法瓶株式会社
魔法瓶、炊飯ジャー、電気ポット、電気調理器具、 アウトドア用品等の製造販売
東芝ホームテクノ株式会社
キッチン家電、生活家電の開発・製造 ファンモーター、機構部品の開発・製造・販売

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