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家庭用空調機

家庭用空調機の業界分類
家庭用空調機の業界定義
ルームエアコンや空気清浄機等、家庭用の空調機を製造する。

家庭用空調機の業界概要

21年度のエアコン出荷台数、前年度の反動で8.0%減
家庭用のエアコンや空気清浄機などを製造する。
エアコンは冷蔵庫と並ぶ白物家電の主要製品で製品単価が高い。適用畳数は6~23畳用が一般的。価格は数万円~30万円以上と幅広い。日本電機工業会(JEMA)によると、ルームエアコンの2022年国内出荷台数は前年比3.3%減の約906万台、金額では同1.7%増の約7771億円。春に発生した中国・上海の都市封鎖の影響で供給が一時的に停滞したが、その後の回復や猛暑で高水準を維持した。(2023/03/14調査)

家庭用空調機の市場動向

空気清浄機、衛生意識の高まりで注目
エアコンの新製品開発で最大の課題は省エネ性能の向上。環境配慮も重視されるようになり、温度センサーや人感センサーなどで無駄を減らす機能が普及している。経済産業省は27年度に家庭用空調の省エネルギー性能目標を、10年度基準比で最大3割余り高める方針だ。
ダイキン工業は25年度までに、顧客の空調使用時まで含めた二酸化炭素排出量の増加を3割抑制する目標を設定。ルームエアコンに細かい温度調整機能を搭載する。19年に、ユーザーの操作や環境を人工知能(AI)で学習してエアコンに指示するコントローラを発売。また、大阪大学などと協業、17年から10年間で56億円を投じAIなどの人材育成に力を入れる。(2023/03/14調査)

家庭用空調機の競合状況

各社、独自技術で海外市場開拓に注力
ルームエアコン市場ではパナソニックがシェア首位を維持し、ダイキン工業が追いかける。日経推定による2016年の国内シェアは1~3位がパナソニック(22.4%)、ダイキン工業(18.1%)、三菱電機(16.2%)の順で、日立ジョンソンコントロールズ空調、富士通ゼネラルが続く。各社とも海外展開に積極的だ。ユーロモニターによると、21年の家庭用エアコン世界販売台数は前年比0.8%増の1億5259万台だった。
パナソニックは18年に欧州初の暖房機製造拠点となるチェコ工場で生産を開始。家庭用ヒートポンプ式温水暖房機などを手掛ける。24年度には新棟が稼働する予定。欧州で空調事業の売上高を25年度までに、21年度の3倍弱の2000億円超に高める方針を掲げるが、需要の急拡大を受け24年度にも達成する勢いだ。ベトナムでは家電工場内にエアコンの生産ラインを設ける。また、22年からの5年間に、生産拡大や研究開発などで1000億円を投資すると発表。除菌タイプや省エネ型を拡大する。(2023/03/14調査)

家庭用空調機の関連企業

ダイキン工業株式会社
住宅用・業務用空調機、フッ素化学製品、油圧・潤滑機器、航空機部品等の製造・販売
パナソニックエコシステムズ株式会社
室内空気質(Indoor Air Quality)関連事業と環境エンジニアリング関連事業における機器・システムの開発、製造・販売およびサービ...

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