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時計

時計の業界分類
時計の業界定義
各種時計、及びその部品または装置を製造する。

時計の業界概要

ムーブメント、日本製が世界の過半シェア
時計産業は主に腕時計(ウオッチ)を製造・販売する企業と、掛け時計や置き時計(一般的にクロックと総称する)を製造・販売する企業と、部品メーカーで構成されている。日本の時計メーカーは百貨店や中小の時計店、家電量販店などの小売店に商品を卸し、販売する流通形態が一般的だ。
日本時計協会がまとめた2022年の日本企業の出荷個数(見込み値)はウオッチが前年比5%増の5500万個、クロックは同9%減の700万個。出荷額(同)はウオッチが17%増の2669億円、クロックが前年並みの176億円だった。(2023/03/05調査)

時計の市場動向

医療機器としてなど活用研究も進む
日本時計協会によると、2022年(見込み)の日本企業のウオッチ出荷の内訳は、海外向けが数量で前年比6%増の4900万個、金額でも14%増の1826億円だった。国内向けは数量が同1%増の600万個、金額は5%増の843億円。国内市場の大きな伸びが望めないなか、中間所得層が台頭する中国やインドが今後の有望市場だ。
日本企業は1万~10万円の価格帯が主力。最近は100万円を超える高価格商品へのシフトを急いでいる。5万~20万円前後のミドルクラスは人工知能(AI)を使ったスマートウオッチなどと差別化ができなくなっているためだ。セイコーホールディングスは20年、高級腕時計ブランド「グランドセイコー」から過去最高額となる2000万円のモデルを、世界10本限定で発売。盛岡セイコー工業の工場では見学や組み立て体験もできるようにした。21年には、ものづくり教育や文化、観光振興で岩手県と包括提携した。(2023/03/05調査)

時計の競合状況

各社、高額品や「スマート」を強化
日本の時計メーカーで最も歴史があるブランドは「セイコー(SEIKO)」。セイコーホールディングス傘下のセイコーウオッチが卸売りを、セイコーインスツルが製造を担当してきたが、20年にセイコーウオッチがセイコーインスツルの腕時計部門を譲り受け、時計事業を統合した。企画から製造まで一貫して手掛け、収益力向上を図る。このほか、上場企業のセイコーエプソン(セイコーHDの出資比率は4%未満)にも「ウオッチ部門」があり、ムーブメントや腕時計を製造している。セイコーエプソンは17年、完全子会社のオリエント時計(東京・新宿)を統合し、独自ブランド「トゥルーム」の腕時計を発売した。
セイコーウオッチは、得意とする高価格帯で19年に800万円の「プラチナケースモデル」を発売。20年には高価格帯の販売強化のため、主力ブランド「グランドセイコー」の旗艦店を東京・銀座に開いた。22年には銀座に時計工房の開設を発表、高級腕時計の組み立てを見学できるようにする。同年、欧米に続くアジア太平洋地域の統括会社をシンガポールに設立した。(2023/03/05調査)

時計の関連企業

カシオ計算機株式会社
電卓、電子文具、電子時計、電子楽器、デジタルカメラ、通信機器、システム機器、電子デバイスなどの開発および販売
セイコーグループ株式会社
ウオッチ、電子デバイス、システムソリューション、クロック、高級宝飾・服飾・雑貨、設備時計などを扱う事業会社の連結経営管理
シチズン時計株式会社
時計および部分品等の製造および販売.

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