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エレベーター・エスカレーター

エレベーター・エスカレーターの業界分類
エレベーター・エスカレーターの業界定義
乗用のエレベーター、エスカレーターを製造、販売する。貨物用昇降機を除く。

エレベーター・エスカレーターの業界概要

日本市場は大手重電が割拠
エレベーターはモーターの力でかごを上下させる機械。エスカレーターは同様にモーターでステップを動かす。まとめて昇降機と呼ぶ。 国内では三菱電機や日立製作所、東芝など重電メーカーが大手。専業メーカーのフジテックとの4社で国内シェアの大半を占める。業務用や小型エレベーターを製造する中小企業も多い。
経済産業省の生産動態統計によると、21年のエレベーター(自動車用を除く)の生産金額は同9.3%減の1817億円にとどまった。エスカレーターも同11.7%減の203億円と低調だった。(2023/02/22調査)
業界レポートを閲覧することで、最新の業界動向・競合環境を簡単に理解・把握できます

エレベーター・エスカレーターの市場動向

保守市場巡る競争厳しく
国内では近年、高齢化に伴う公共施設やビル内、マンション内のバリアフリー化が需要の原動力になっている。一方、新型コロナウイルス禍を受けて広がるテレワークやソーシャルディスタンスの浸透が、需要の構造的な変化をもたらす可能性も指摘される。
エレベーターの寿命は20~25年といわれ、今後は1980年代に設置したエレベーターの改修需要が増えそう。このため各社は国内では新規販売より保守ビジネスに軸足を移しつつある。保守・管理サービスだけを手掛ける独立系企業もあり、80万台規模の保守市場をめぐる競争は厳しい。(2023/02/22調査)

エレベーター・エスカレーターの競合状況

保守事業が収益の柱に、海外展開も加速
国内首位の三菱電機はビルシステム事業本部で昇降機を製造・販売し、子会社の三菱ビルテクノサービスで保守事業を展開する。昇降機事業の売上高を15年度の約5500億円から20年度までに7200億円に拡大し、海外比率を46%から50%超にする計画。三菱ビルテクノサービスは人工知能(AI)を使ったエレベーターの運行管理サービスを始めた。ビルで作業するサービスロボットとエレベーターの連携技術開発も急ぐ。中国では上海電気集団との合弁会社SMEC(上海三菱電梯)とMESE(三菱電機上海機電電梯)を運営し、普及型(標準型)と高級機の2ブランドに分ける。
2位の日立製作所は社会・産業システム部門でエレベーターを製造・販売し、子会社の日立ビルシステムで保守を手掛ける。台湾のエレベーター大手、永大機電工業を22年4月に子会社化、中国語圏での展開を加速する。欧州事業では、英国のエレベーターサービス会社のテンプルの全株式を取得。欧州規格に対応した昇降機の開発や保守を展開する。23年3月期を目標に、エレベーター遠隔管理技術でサービス型事業への転換を図る。(2023/02/22調査)

エレベーター・エスカレーターの関連企業

中央エレベーター工業株式会社
各種エレベーター・階段昇降機・小荷物専用昇降機の設計、製造、販売、据付、保守、修理
フジテック株式会社
エレベータ、エスカレータ、動く歩道、新交通システムなどの研究開発、製造、販売、据付、保守
東芝エレベータ株式会社
・昇降機に関する開発・設計および試験・検査 ・昇降機の製造、据付、および撤去 ・昇降機の販売および販売斡旋 ・昇降機の保守、修理および改造 ...

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