動力伝動機器
動力伝動機器の業界分類
動力伝動機器の業界定義
変速機、歯車、チェーン、減速機、クラッチ、シャフト等、原動機の回転力を産業機器等の必要な回転数に変換・伝達するための機械を製造する。ベアリング(軸受)、自動車用動力伝動機器を除く。
動力伝動機器の業界概要
多種多様な製品群、人材・技術ノウハウが不可欠
動力伝動装置の減速機、チェーン、歯車などを製造する。サイズや形状、材質なども含めて多様な品目があるが、それぞれの機器を大量にあるいは効率的に生産・製造するには大きな設備と人材、技術ノウハウが必要になってくる。
動力伝動装置の事業者には、チェーン、歯車など部品やそれらを組み込んだ動力伝動装置の製造に加えて、これらを組み込んだ産業機械(搬送機械、自動化装置など)まで展開する大手企業も存在している。こうした大手企業に歯車などを供給する企業もあり、同業者間取引も行われている。(2023/02/22調査)
動力伝動装置の事業者には、チェーン、歯車など部品やそれらを組み込んだ動力伝動装置の製造に加えて、これらを組み込んだ産業機械(搬送機械、自動化装置など)まで展開する大手企業も存在している。こうした大手企業に歯車などを供給する企業もあり、同業者間取引も行われている。(2023/02/22調査)
動力伝動機器の市場動向
CASE関連で新需要期待
動力伝動装置の需要動向は、中心的な用途である工作機械や産業用ロボットの需要動向に影響される。新興国での新規需要のほか、先進国でも更新需要がある。このため、日本メーカーと海外メーカーともに、これらの需要を取り込もうとしている。 また、業界では価格競争への対応、サプライチェーンの確保、動力伝動技術の先進化、素材料の再考、環境対策などが課題として挙がっている。新たな需要先としては電気自動車、新交通システム、航空宇宙産業、新エネルギー産業、医療介護などが期待される。
一方、自動車向け減速機では、世界的なCASE(つながる車、自動運転、シェアリング、電動)化の流れへの対応が急務だ。電動モーターや減速機などを一体化したユニット部品「イーアクスル」(eアクスル)が付加価値の源泉となるとみられており、各社が競争を繰り広げている。矢野経済研究所は、イーアクスルを含む「次世代自動車システム」の世界市場が今後大きく拡大すると予想。2018年の32億個から、2030年には56億個に増えるとみている。 (2023/02/22調査)
一方、自動車向け減速機では、世界的なCASE(つながる車、自動運転、シェアリング、電動)化の流れへの対応が急務だ。電動モーターや減速機などを一体化したユニット部品「イーアクスル」(eアクスル)が付加価値の源泉となるとみられており、各社が競争を繰り広げている。矢野経済研究所は、イーアクスルを含む「次世代自動車システム」の世界市場が今後大きく拡大すると予想。2018年の32億個から、2030年には56億個に増えるとみている。 (2023/02/22調査)
動力伝動機器の競合状況
ナブテスコとハーモニックが提携解消
業界大手の住友重機械工業はメカトロニクス部門で減・変速機を展開。2011年にベルギーの大型減速機メーカー、ハンセン・インダストリアル・トランスミッションズ(HIT)を子会社化するなど、グローバル化を積極的に進めている。18年、ドイツの減速機事業子会社SCGを通じスペインの減速機サービス会社SITを買収した。19年には、メキシコに小型汎用減速機工場を開設した。同年には英インバーターメーカー、インバーテックを買収した。22年12月期(連結)の同部門売上高は1814億円(調整後の前の期比26%増)、営業利益は95億円(同42%増)だった。22年度から決算期を3月から12月に変更した。
ナブテスコはコンポーネントソリューション事業部門で減速機などを展開している。産業用ロボットの関節用途としての精密減速機は国内、海外のロボットメーカー向けに強く、世界シェアの約60%を占める。精密減速機は産業用ロボット向け需要に支えられて順調に推移。21年、ハーモニック・ドライブ・システムズとの提携を解消した。浜松市に産業用ロボットの関節部分に組み込む精密減速機工場を新設。470億円を投じて26年までに順次、生産能力を拡大。さらに30年には年間120万台生産体制とする。22年12月期(連結)の同事業売上高は1406億円(前の期比1.8%増)、営業利益159億円(同30.5%減)だった。(2023/02/22調査)
ナブテスコはコンポーネントソリューション事業部門で減速機などを展開している。産業用ロボットの関節用途としての精密減速機は国内、海外のロボットメーカー向けに強く、世界シェアの約60%を占める。精密減速機は産業用ロボット向け需要に支えられて順調に推移。21年、ハーモニック・ドライブ・システムズとの提携を解消した。浜松市に産業用ロボットの関節部分に組み込む精密減速機工場を新設。470億円を投じて26年までに順次、生産能力を拡大。さらに30年には年間120万台生産体制とする。22年12月期(連結)の同事業売上高は1406億円(前の期比1.8%増)、営業利益159億円(同30.5%減)だった。(2023/02/22調査)
動力伝動機器の関連企業
神鋼造機株式会社
試験機・動力伝達装置・発電装置を開発・製造・販売とアフターサービスメンテンアス
株式会社椿本チエイン
各種動力伝動装置および同付属品の製造販売
各種輸送機械器具、同付属品の製造販売ならびに輸送機械装置の設計および設置工事の請負
各種電気電子機...
住友重機械ギヤボックス株式会社
各種歯車、歯車増減速機、遊星減速機、ウォーム減速機、カップリングなどの製造・販売
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