鋼線・ワイヤー
鋼線・ワイヤーの業界分類
鋼線・ワイヤーの業界定義
他社から購入した粗鋼を二次加工し、鋼線を製造する。
鋼線・ワイヤーの業界概要
鋼線は鉄線に比べ高い疲労強度が必要、19年の伸線出荷額は6007億円(工業統計)
鉄鋼を原料とする線の規格には「鉄線」「鋼線」という2つのカテゴリーがある。軟鋼線材を用いたものが「鉄線」、それ以外の鋼種を用いた線製品はすべて「鋼線」となる。鉄線は低炭素鋼の軟鋼を原料に、これにメッキしたものやコーティングしたもの、熱処理したもの等が規格化されている。
用途は釘や補強用が主で、繰り返し力のかかる疲労強度が高いレベルで求められる用途はない。鋼線は強度が極めて高いレベルで求められるものもある。(2022/12/21調査)
用途は釘や補強用が主で、繰り返し力のかかる疲労強度が高いレベルで求められる用途はない。鋼線は強度が極めて高いレベルで求められるものもある。(2022/12/21調査)
鋼線・ワイヤーの市場動向
古河電工、24年にはアルミハーネス使用率が5割超に
日本鉄鋼連盟・経産省によると、国内の線類生産は2008年秋のリーマン・ショック以降の世界的な景気後退の直撃で大きく落ち込んだ。その後自動車分野の需要回復に主導されてやや持ち直してきているが、依然動きは鈍い。主要品目ごとにみると、硬鋼線の国内販売量は主要需要家の自動車がリーマン・ショックで09年度に落ち込んだ後、10年度はエコカー減税などによる自動車生産台数回復が寄与してある程度の回復ぶりを見せたが、その後も回復の足取りは重い。普通鋼冷間仕上げ鋼材のPC鋼線は国内販売が縮小傾向。同市場の生命線とも言える公共投資需要の低迷が響いている。
経産省・生産動態統計によると、21年のワイヤロープ生産量(速報値)は7.8%減の22万1000トン。(2022/12/21調査)
経産省・生産動態統計によると、21年のワイヤロープ生産量(速報値)は7.8%減の22万1000トン。(2022/12/21調査)
鋼線・ワイヤーの競合状況
神鋼鋼線の今期は値上げ効果が寄与
大手企業には日鉄SGワイヤ(旧鈴木金属工業、日本製鉄グループ)、日亜鋼業(同)、神鋼鋼線工業(神戸製鋼所グループ)、東京製綱、住友電工スチールワイヤー、サンユウ、杉田製線(神戸製鋼所グループ)、JFE条鋼(JFEスチールグループ)、トクセン工業等が挙げられるが、名実ともに独立した営業形態を維持する企業は少なく、上流部門との結びつきが強いのが特色。
日鉄SGワイヤは特殊鋼線・線材の総合2次メーカー。ピアノ線、硬鋼線、オイルテンパー線、PC鋼線、極細線、チタン線などの特殊鋼線、ワイヤーまで取り扱う品目は多岐にわたる。弁ばね用オイルテンパー線の世界シェアは約45%。(2022/12/21調査)
日鉄SGワイヤは特殊鋼線・線材の総合2次メーカー。ピアノ線、硬鋼線、オイルテンパー線、PC鋼線、極細線、チタン線などの特殊鋼線、ワイヤーまで取り扱う品目は多岐にわたる。弁ばね用オイルテンパー線の世界シェアは約45%。(2022/12/21調査)
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