NIKKEI COMPASS

ガラス・ガラス製品

ガラス・ガラス製品の業界分類
ガラス・ガラス製品の業界定義
フロート板ガラスなどに代表される建築用ガラス、自動車用ガラスなどの板ガラス、ファインガラスを製造する。

ガラス・ガラス製品の業界概要

内外ともに上位メーカーの寡占状態続く 19年の板ガラス製品出荷額は2239億円(工業統計)
ガラスは砂などの材料を1400~1600度の高温で溶かして造る。板ガラスの製法は、溶かしたスズの上を流して引き延ばす「フロート法」が主流。電子材料分野では、溶けた原料を垂直方向にゆっくり落下させてガラスにする「フュージョン法」もある。ガラスを作るフロート法の窯は1基あたりの投資額が100億円以上に上る装置産業。製品は重いため輸送に多額のコストがかかる。需要地での生産が基本となる。
板ガラスの最大の用途は窓ガラスなどの建築向け、次いでフロントガラスなど自動車の用途がある。ほかに太陽電池のパネル向ガラスの需要も伸びている。安全ガラスは「強化ガラス」と「合わせガラス」に分類される。両方ともガラス強度を強化して割れにくくする一方、割れた場合の破片の飛散を最小限にするよう工夫している。(2023/03/13調査)

ガラス・ガラス製品の市場動向

AGC、CO2出さないアンモニア使ったガラス製造の実証実験開始へ
ガラスの用途は自動車や建築にとどまらず、液晶テレビの基板や近年はタッチパネルの基板や表面の保護などに広がっている。液晶のガラス基板は世界で米コーニング、AGC、日本電気硝子、アヴァンストレートの4社しか大量生産できない分野。寸法の狂いを少なくする高い技術が求められる。
かつては利益率4割とも言われ収益を支えたが、価格競争が激しくなり各社の利益も落ちている。ただ新興国向けなどに液晶テレビの需要は中長期的には伸びる。各社とも中核事業の1つとして力を入れる姿勢は変わらないとみられる。(2023/03/13調査)

ガラス・ガラス製品の競合状況

日本電気硝子の今期は増収減益予想
板ガラス国内生産のシェアは、1位=AGC、2位=日本板硝子、3位=セントラル硝子。上位3社の合計シェアは9割を超える。
ガラス事業総体の世界首位はAGC。板ガラスの世界シェアは18%でトップ。2月に発表した23年12月期までの中期経営計画では、半導体向け材料や医薬品の受託製造などの戦略事業に2000億円を投じる一方、採算の低い建築や自動車向けガラスはコストを削減する。(2023/03/13調査)

ガラス・ガラス製品の関連企業

日本板硝子株式会社
住宅・ビル用ガラス、各種建材商品、自動車・鉄道車両用ガラス、ガラス繊維、オプトロニクス関連商品、エレクトロニクス用ガラス等の製造・販売

ガラス・ガラス製品に関連する企業を地域から探す

北海道・東北地方
北海道(0)青森県(0)岩手県(0)宮城県(0)秋田県(0)山形県(1)福島県(0)
関東地方
茨城県(0)栃木県(0)群馬県(0)埼玉県(2)千葉県(1)東京都(10)神奈川県(3)
中部地方
新潟県(0)富山県(2)石川県(1)福井県(0)山梨県(0)長野県(1)岐阜県(0)静岡県(2)愛知県(1)
近畿地方
三重県(0)滋賀県(1)京都府(2)大阪府(3)兵庫県(1)奈良県(0)和歌山県(0)
中国地方
鳥取県(1)島根県(0)岡山県(1)広島県(0)山口県(2)
四国地方
徳島県(0)香川県(0)愛媛県(0)高知県(0)
九州地方
福岡県(2)佐賀県(0)長崎県(0)熊本県(0)大分県(0)宮崎県(0)鹿児島県(0)沖縄県(0)