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工業用プラスチック製品

工業用プラスチック製品の業界分類
工業用プラスチック製品の業界定義
工業製品の部品・素材となる成形されたプラスチック製品を製造する。強化プラスチック製品、プラスチック発泡製品、コンベアネット、ベルトなどの樹脂製品を含む。

工業用プラスチック製品の業界概要

自動車向けなど6割強 19年の工業用プラスチック製品の出荷額は3兆6580億円(工業統計)
工業用プラスチック製品は自動車や電気・電子機器、建材・建築設備、パイプ、日用雑貨、医療・衛生用品に幅広く使われる。用途別で最も市場規模の大きいのが自動車を中心とした輸送機械器具用プラスチック製品で6割強を占める。次いで電気機械器具用が1割強。
経産省が公表した2019年実績の工業統計・産業別統計表によると、工業用プラスチック製品製造業者(従業員4人以上)は4323事業所、出荷額は3兆6580億円。主な内訳は、輸送機械器具用プラスチック製品製造業が1850事業所、2兆3504億円。電気機械器具用プラスチック製品製造業が659事業所、4114億円。プラスチック板・棒製造業が81事業所、2590億円。プラスチック管製造業が118事業所、3468億円。プラスチック継手製造業が50事業所、698億円など。(2023/03/13調査)

工業用プラスチック製品の市場動向

22年1~11月のプラスチック製品販売量はフィルム・シートが3%減、
自動車向けプラスチック製品は、内外装材のほか、燃料タンクや吸気管といった機能部品、ファスナー(留め具)など多様である。完成車メーカー自身が製造する部品も大型品では少なくないが、自動車部品メーカーやプラスチック成型品メーカーからの納入比率は高まる傾向にある。
成型品メーカーは国内需要の減少を受けて、海外に進出するだけでなく付加価値の高い部品製造を志向している。従来は断熱材や防振材を別途接合・成型していた部品を、発泡プラスチックの成型品で一体化することにより、コストダウンを図る試みも実用化段階を迎えている。(2023/03/13調査)

工業用プラスチック製品の競合状況

児玉化学の今期、国内自動車生産の回復遅れが利益圧迫
プラスチック部品メーカーは、プラスチック原材料から製品までを手がける企業と、成型加工専業の企業に分類できる。特殊なプラス品成形までを一貫して行う大手としては、発泡プラスチックの積水化成品工業やJSP、カネカ、耐熱性が高いフェノール樹脂を主力とする住友ベークライトなどが代表格である。
主要企業の業績は以下の通り。(2023/03/13調査)

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