工業用ガスの業界概要
特殊ガスは電機業界動向で業績左右 19年の出荷額は4079億円(工業統計)
鉄鋼や化学、電機、食品など幅広い産業で使うガスを供給する。代表的なのは酸素、窒素、アルゴン。酸素は製鉄などで高温燃焼を促し、原料の溶解に使ったり、医療分野で酸素マスクとして使ったりする。
化学反応を起こしにくい窒素は化学プラントなどで空気の代わりに充?し、爆発予防のために使われることが多い。アルゴンは高温や高圧でも化学反応を一切起こさないため、超高純度シリコン単結晶の製造や精錬などに使われる。(2023/01/24調査)
化学反応を起こしにくい窒素は化学プラントなどで空気の代わりに充?し、爆発予防のために使われることが多い。アルゴンは高温や高圧でも化学反応を一切起こさないため、超高純度シリコン単結晶の製造や精錬などに使われる。(2023/01/24調査)
工業用ガスの市場動向
セントラル硝子、台湾で半導体製造用ガス生産
日本産業・医療ガス協会によると、21年の販売量は、酸素が前年比14.7%増、窒素が5.0%増、アルゴンが3.2%増、溶解アセチレンが1.6%減など。
空気分離装置は大量に電気を使うため、電力料金が生産コストの4割を占めるとされる。省エネ化を進めるものの、業界全体で日本の総需要の1%にあたる年間90億キロワット時の電力を使っている。電力料金の引き上げは即コスト増につながる。装置は24時間稼働を続けるうえ、起動に数時間かかるため、他業界以上に電力の安定供給が必要といえる。(2023/01/24調査)
空気分離装置は大量に電気を使うため、電力料金が生産コストの4割を占めるとされる。省エネ化を進めるものの、業界全体で日本の総需要の1%にあたる年間90億キロワット時の電力を使っている。電力料金の引き上げは即コスト増につながる。装置は24時間稼働を続けるうえ、起動に数時間かかるため、他業界以上に電力の安定供給が必要といえる。(2023/01/24調査)
工業用ガスの競合状況
東邦アセチレンの今期、食品用ガス伸びる
空気分離装置を持ち、酸素、窒素、アルゴンを製造する専業ガスメーカーは1990年代以降合併がすすみ、国内は大陽日酸(現日本酸素HD傘下)、エア・ウォーター、仏エア・リキード日本法人の日本エア・リキードにほぼ集約され、兼業メーカーの岩谷産業を含めて、大手グループを形成している。半導体や液晶パネル製造向けの特殊ガスは化学メーカーが事業の1つとして手掛ける。アセチレンは高圧ガス工業、東邦アセチレンが手掛ける。炭酸ガスは大陽日酸子会社の日本液炭、レゾナック・ホールディングス(旧昭和電工)子会社の昭和炭酸などが販売している。小池酸素工業はガスを使った切断機とガスなどを手掛けている。半導体製造に不可欠なフッ素系ガスはレゾナックHDやダイキン、関東電化工業が製造している。
国内最大手で世界4位の日本酸素HDは、三菱ケミカルHDの上場子会社。国内産業ガス事業を手掛ける大陽日酸が20年10月1日から持ち株会社制に移行、社名を「日本酸素ホールディングス(HD)」として再発足した。ガス需要の大きな伸びが期待できないなか、周辺事業の拡大に取り組む。(2023/01/24調査)
国内最大手で世界4位の日本酸素HDは、三菱ケミカルHDの上場子会社。国内産業ガス事業を手掛ける大陽日酸が20年10月1日から持ち株会社制に移行、社名を「日本酸素ホールディングス(HD)」として再発足した。ガス需要の大きな伸びが期待できないなか、周辺事業の拡大に取り組む。(2023/01/24調査)
工業用ガスの関連企業
エア・ウォーター株式会社
(1)産業ガス関連事業
(2)ケミカル関連事業
(3)医療関連事業
(4)エネルギー関連事業
(5)農業・食品関連事業
(6)物流関連事業
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