工業用油脂・界面活性剤
工業用油脂・界面活性剤の業界分類
工業用油脂・界面活性剤の業界定義
工業用洗剤、ワックス、界面活性剤等の工業用油脂を製造する。但し、車用ワックスは「カー用品」に含める。
工業用油脂・界面活性剤の業界概要
19年の界面活性剤出荷額は3389億円(工業統計)
工業用油脂・界面活性剤は化粧石鹸、医療用石鹸、シャンプー・リンス、洗剤(衣料用・台所用)などの日用生活品、潤滑油やグリセリン、天然高級アルコール、可塑剤など工業用製品まで幅広く使われる産業素材の代表的な製品である。原料は大豆などの植物および牛・豚などの動物であり、石油から作られる化学製品がペトロケミカルと呼ばれるのに対し、オレオケミカルとも呼ばれている。
界面活性剤の特徴としては、①物の表面に吸着して表面の滑りを良くする②ある種の界面活性剤には帯電防止機能がある③さびを止める、等がある。界面活性剤は 水に溶かしたときに電離してイオンになる「イオン性」とイオンにならない「非イオン(ノニオン)」に大きく分類される。(2023/03/05調査)
界面活性剤の特徴としては、①物の表面に吸着して表面の滑りを良くする②ある種の界面活性剤には帯電防止機能がある③さびを止める、等がある。界面活性剤は 水に溶かしたときに電離してイオンになる「イオン性」とイオンにならない「非イオン(ノニオン)」に大きく分類される。(2023/03/05調査)
工業用油脂・界面活性剤の市場動向
22年1~9月の販売額は合成洗剤が3%増、石?は6%増
工業用油脂・界面活性剤は、製造業の“添加物”としての色彩が濃い、脇役的産業である。ゆえに、市場動向は日本の産業界全体の動きに大きく左右される傾向が強い。代表的な工業用油脂である脂肪酸を例にとると、生産量は06年から07年にかけて35万3000トンから36万8000トンへ4%強増加したが、リーマンショック以降の不況の影響を受けて、08年は33万7500トンへ減少し、翌09年には23万8700トンへと大きく落ち込んだ。最近でも20万トン前後で推移している。
油脂産業は現在、1次原料の多くを輸入し、国内で精製し、それを工業用油脂のような加工品にして、最終製品を作るメーカーに供給する構造となっている。今後は、国際的なアライアンスができあがり、アジアなどへの技術供与が進むことで、1次原料だけでなく脂肪酸や界面活性剤などの加工品も輸入することが本格化していくと思われる。工業用油脂の場合、価格や品質の点でユーザーと折り合わなければ化学合成品に取って代われる可能性が高く、輸入品の増加は市場競争を一段と激しくすると思われる。(2023/03/05調査)
油脂産業は現在、1次原料の多くを輸入し、国内で精製し、それを工業用油脂のような加工品にして、最終製品を作るメーカーに供給する構造となっている。今後は、国際的なアライアンスができあがり、アジアなどへの技術供与が進むことで、1次原料だけでなく脂肪酸や界面活性剤などの加工品も輸入することが本格化していくと思われる。工業用油脂の場合、価格や品質の点でユーザーと折り合わなければ化学合成品に取って代われる可能性が高く、輸入品の増加は市場競争を一段と激しくすると思われる。(2023/03/05調査)
工業用油脂・界面活性剤の競合状況
ライオンの前期は洗剤類が振るわず
参入企業が多く、間口の広い業界だが、主要企業については事業展開の中身で二つに分類できる。原料の界面活性剤の製造・販売から一般家庭向けの衣料用合成洗剤の製造・販売に至るまで垂直的に事業展開する花王、ライオンに対して、第一工業製薬、日油、東邦化学工業などは界面活性剤、脂肪酸誘導体といった特定原料の製造・販売に特化している。
日用品市場が急拡大している東南アジアでの生産増強に力を入れているのが花王。現地企業と組み、東南アジア各地の自社工場に供給、原料から最終製品まで一貫生産できる体制を整える。花王は国内では和歌山工場で脂肪酸を生産しており、インドネシア新工場稼働で世界での生産能力は2.3倍に上昇、これまで商品に占める脂肪酸の自社調達比率は半分以下だったが、6割まで高まる見通しだ。「これまでとは次元の違う原料高(長谷部社長)」に対応すべく、22年3月から衣料用洗剤類を値上げした。22年12月期の油脂部門を含むケミカル事業業績は売上高が28.1%増の4025億円、営業利益が横ばいの295億円。値上げで増収を確保したが、洗剤原料のパーム油など天然油脂は国際相場の上昇と円安が響いた。23年12月期は増収増益予想。(2023/03/05調査)
日用品市場が急拡大している東南アジアでの生産増強に力を入れているのが花王。現地企業と組み、東南アジア各地の自社工場に供給、原料から最終製品まで一貫生産できる体制を整える。花王は国内では和歌山工場で脂肪酸を生産しており、インドネシア新工場稼働で世界での生産能力は2.3倍に上昇、これまで商品に占める脂肪酸の自社調達比率は半分以下だったが、6割まで高まる見通しだ。「これまでとは次元の違う原料高(長谷部社長)」に対応すべく、22年3月から衣料用洗剤類を値上げした。22年12月期の油脂部門を含むケミカル事業業績は売上高が28.1%増の4025億円、営業利益が横ばいの295億円。値上げで増収を確保したが、洗剤原料のパーム油など天然油脂は国際相場の上昇と円安が響いた。23年12月期は増収増益予想。(2023/03/05調査)
工業用油脂・界面活性剤の関連企業
日油株式会社
脂肪酸類、医療・化粧品用基材、有機過酸化物、産業用爆薬、宇宙ロケット推進薬、食用加工油脂、健康関連食品、生体関連材料、ドラッグデリバリーシス...
第一工業製薬株式会社
界面活性剤を始めとする各種工業用薬剤の製造および販売
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