NIKKEI COMPASS

衛生用紙

衛生用紙の業界分類
衛生用紙の業界定義
ティッシュペーパーやトイレットペーパー、紙タオル、紙オムツ等の衛生用紙を製造する。
ビジネステーマ
トイレットペーパー

衛生用紙の業界概要

19年の紙おむつ出荷額は2942億円(工業統計)
ティッシュペ-パーやトイレットペーパー、紙タオル、紙おむつなどの衛生用紙を製造する。これらの産業は経産省工業統計上は「その他のパルプ・紙・紙加工品製造業」に分類される。
紙おむつが市場として注目される契機となったのが、吸水性ポリマー(SAP)の活用。自重の10倍以上の吸水力を持ち、圧力をかけても離水しにくい。1980年代当時、分厚かったパルプの吸水材中にSAPを混合させたことで、紙おむつは画期的に薄く、使いやすくなった。(2023/02/13調査)

衛生用紙の市場動向

23年の衛生用紙内需は1%増、2年連続で過去最高を更新 連合会見通し
日本製紙連合会では、23年の衛生用紙の内需は前年比1%増の210万7000トンを見込む(22年の実績見込みは3.5%増)。2年連続で過去最高を更新する。インバウンド需要の回復、ウイズコロナに伴う産業活動の正常化を通じて人流が増加することなどから、衛生用紙の使用機会が増えることが期待できる。品種別では、トイレットペーパー、タオル用紙がホテルなど業務用を中心に引き続き増加が見込める。ティッシュペーパーは消費者の生活防衛意識の高まりを背景にした買い控え、安価でコンパクトなソフトペーパーのシェア拡大による用紙サイズダウンの進行といったマイナス要素もあり。横ばいとみる。
印刷用紙等の不振が続く中、国内メーカーは相次ぎタオル紙等衛生用紙の増産に踏み切っている。大王製紙は三島工場(愛媛県四国中央市)に60億円を投じてペーパータオルの原紙を作る抄紙機や加工機を増設、21年夏から営業運転を始めた。次いで川之江工場(同市)と可児工場(岐阜県可児市)に200億円を投じてティッシュペーパーの製造設備を増設。21年秋から稼働し、月産4万2000トンの生産体制を整えた。(2023/02/13調査)

衛生用紙の競合状況

花王の前期、乳幼児用紙おむつ振るわず 収益性低下に危機感 ユニ・チャームは主力の中国で10%減収
衛生用紙市場は保湿成分入りの高機能ティッシュのリニューアル品が好調な大王製紙が首位。2位が「クリネックス」「スコッティ」ブランドを手掛ける日本製紙クレシア。3位が「ネピア」ブランドの王子製紙・王子ネピア。以下、特種東海製紙・トライフ、北上ハイテクペーパーと続く。
大王製紙は22年3月、三菱自動車の生産子会社パジェロ製造(岐阜県)の工場を40億円前後で取得すると発表した。取得した建物を使い、ティッシュやトイレ紙などの衛生用紙を生産する。新工場が稼働すれば、18年に竣工した川之江工場(愛媛県)以来となる。(2023/02/13調査)

衛生用紙の関連企業

ユニ・チャーム株式会社
一人ひとりの“生活者”の心とからだの健康をサポートする企業としてこの世に生を受けたその日から、健康で健やかな人生を送ってほしい。 その願い...
イトマン株式会社-
古紙パルプを主原料とする衛生用紙(家庭紙)、家庭紙をベースとしたギフト商品の製造販売

衛生用紙に関連する企業を地域から探す

北海道・東北地方
北海道(0)青森県(0)岩手県(0)宮城県(0)秋田県(0)山形県(0)福島県(0)
関東地方
茨城県(0)栃木県(0)群馬県(0)埼玉県(0)千葉県(0)東京都(2)神奈川県(0)
中部地方
新潟県(0)富山県(0)石川県(0)福井県(0)山梨県(0)長野県(0)岐阜県(0)静岡県(3)愛知県(0)
近畿地方
三重県(0)滋賀県(0)京都府(0)大阪府(0)兵庫県(0)奈良県(0)和歌山県(0)
中国地方
鳥取県(0)島根県(0)岡山県(0)広島県(0)山口県(0)
四国地方
徳島県(0)香川県(0)愛媛県(3)高知県(0)
九州地方
福岡県(0)佐賀県(0)長崎県(0)熊本県(0)大分県(0)宮崎県(0)鹿児島県(0)沖縄県(0)