段ボール・板紙
段ボール・板紙の業界分類
段ボール・板紙の業界定義
段ボール及びその素材となる板紙を製造する。
段ボール・板紙の業界概要
19年の板紙出荷額は8807億円(工業統計)
板紙は大きく分けて、段ボール箱に使う段ボール原紙と、お菓子や化粧品など紙箱に使う白板紙がある。段ボール原紙は、箱の裏表を構成する「ライナー」とライナーの間に挟み込む「中芯」に分かれる。製紙会社は段ボール原紙を製造し、ライナーと中芯を使って段ボールシートをつくってから、これを折り合わせるなどして段ボール箱をつくる。川上の製紙工程は大きな設備投資ができる資本の大きい企業が多く、川下の段ボール箱製造にいくほど小さな地場メーカーが多い。
段ボール原紙をつくる王子マテリア、段ボール箱をつくる王子コンテナー(同、王子チヨダコンテナーから)を傘下に抱えている王子ホールディングス(HD)や、1999年にセッツを傘下に収めて段ボール・板紙に特化したレンゴー、12年10月に傘下の日本大昭和板紙を吸収合併した日本製紙など大手は、原紙から段ボール箱まですべての工程を手掛けている。こうした大型再編が最近一服していた背景には、比較的国内需要が堅調で需給環境に余裕があった点がある。(2023/01/16調査)
段ボール原紙をつくる王子マテリア、段ボール箱をつくる王子コンテナー(同、王子チヨダコンテナーから)を傘下に抱えている王子ホールディングス(HD)や、1999年にセッツを傘下に収めて段ボール・板紙に特化したレンゴー、12年10月に傘下の日本大昭和板紙を吸収合併した日本製紙など大手は、原紙から段ボール箱まですべての工程を手掛けている。こうした大型再編が最近一服していた背景には、比較的国内需要が堅調で需給環境に余裕があった点がある。(2023/01/16調査)
段ボール・板紙の市場動向
23年の段ボール需要は1%増見込む、連合会予想
全国段ボール工業組合連合会は23年の段ボール需要が前年比1.0%増の148万5000平方メートルと予想する。22年の需要見込みは0.5%増の147万平方メートル。需要の4割を占める加工食品向けが、自販機向け飲料や業務用食品の回復を見込める。
日本製紙連合会によると、21年の板紙の内需は3.9%増の1162万トンと見込む。内訳は段ボール原紙が3.7%増の914万8000トン、白板紙が3.8%増の172万2000トン等。同連合会によると、22年1~11月の板紙の累計国内出荷量は前年同期比0.9%増。内訳は段ボール原紙が0.5%増、白板が3.6%増など。行動制限の緩和や巣ごもり消費で定着した通販向けの底堅い動きが目立つ。(2023/01/16調査)
日本製紙連合会によると、21年の板紙の内需は3.9%増の1162万トンと見込む。内訳は段ボール原紙が3.7%増の914万8000トン、白板紙が3.8%増の172万2000トン等。同連合会によると、22年1~11月の板紙の累計国内出荷量は前年同期比0.9%増。内訳は段ボール原紙が0.5%増、白板が3.6%増など。行動制限の緩和や巣ごもり消費で定着した通販向けの底堅い動きが目立つ。(2023/01/16調査)
段ボール・板紙の競合状況
中央紙器工業の今期予想は減収増益
段ボール原紙の首位は王子HDの子会社、王子マテリア。同社はライナーに強みを持つ。国内で生産能力を絞り、稼働率を引き上げて採算性を改善させる戦略を進めている。2位はレンゴーで中芯原紙が強み。ビールなど飲料用途を得意とする。3位は日本製紙。これらを大王製紙や特種東海製紙などが追う構図が続いている。
石炭、重油といった原燃料や物流コストの上昇、CO2削減など環境対策費の負担増などから、化粧品や菓子の箱に使う白板紙の値上げ表明が相次いでいる。レンゴーは2月1日出荷分から、王子HD傘下の王子マテリア、北越コーポレーション、日本製紙は3月1日出荷分からそれぞれ値上げした。(2023/01/16調査)
石炭、重油といった原燃料や物流コストの上昇、CO2削減など環境対策費の負担増などから、化粧品や菓子の箱に使う白板紙の値上げ表明が相次いでいる。レンゴーは2月1日出荷分から、王子HD傘下の王子マテリア、北越コーポレーション、日本製紙は3月1日出荷分からそれぞれ値上げした。(2023/01/16調査)
段ボール・板紙の関連企業
王子ホールディングス株式会社
● 産業資材
段ボール原紙事業、段ボール加工事業、白板紙・包装用紙事業、紙器・製袋事業
● 生活消費財
家庭用紙事業
● 機能材
特殊紙...
レンゴー株式会社
板紙、段ボール・段ボール箱、軟包装製品等の製造・販売
古林紙工株式会社
印刷紙器、フィルム包装材、ラミネート加工、成型容器、商業印刷物、包装機械の製造販売