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感興をわかせるために(詩歌のこだま)

2005年5月22日 日本経済新聞 朝刊 885文字
坪内稔典  小池光の歌集『時のめぐりに』(本阿弥書店)は、歌人があちこちに出かけてゆく歌集だ。この歌集、本年度の迢空賞を受賞した。  山が吐く大いなる気(き)をば吸はむとて五月のやまにわれは入りゆく  これは山に出かけた歌。「山」が二度目には平仮名の「やま」になっている点に注目すべきだが、それはとも残り735文字
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