部品在庫リスク、村田製「見える化」 DX TREND 5月11日 村田製作所が在庫リスクの「見える化」に取り組んでいる。スマートフォン部品を手がける長野県の工場で、生産ラインをヒートマップで監視するシステムを導入した。造りすぎの原因となるライン異常などを迅速に発見できる。在庫につながる仕掛かり品の数量は2023年3月期に前の期比で2割減った。成果を他の工場にも水平展開し、需要の変化に機動的に対応する。 「赤色の表示になった。この生産ラインで遅れが出ているぞ」。 部品在庫リスク、村田製「見える化」
すかいらーく、ロボが主役に DX TREND 4月20日 すかいらーくホールディングス(HD)がロボットを外食店の主役にし、運営を一変させている。わずか1年半弱で全店の7割に計3千台を導入して、現場を熟知する「伝道者」が行脚し、運用改善を重ねる。ロボットの走行や配膳のデータ分析から生産性を高め、従業員の歩行負担は4割減った。人手不足が深刻な外食産業で、協働モデルが急速に広がる。 4月の平日午後、ビジネスパーソンや学生らで満席の「ガスト新宿西口エルタワー すかいらーく、ロボが主役に
機械部品ミスミ、納期提案100倍速 DX TREND 3月23日 機械部品で世界最大級の品ぞろえを持つミスミグループ本社はデジタルトランスフォーメーション(DX)で、顧客の調達プロセスのムダを省く。自社と協力メーカーで3000万点超の規格部品の在庫データを一元管理し、複雑な調整のいる大口注文でも最短5分で完結させ、納期の提案スピードを100倍近くにする。5年がかりで基幹システムを刷新し、世界各国のニーズに合わせた製造・流通サービスの新機能を内製できる組織に変え 機械部品ミスミ、納期提案100倍速
「フレンチテック」に学べ DX TREND 3月9日 フランスがデジタルトランスフォーメーション(DX)を強みとするスタートアップの育成で成果を出している。10年の節目を迎える振興策「フレンチテック」が世界企業との取引やリスクマネーの供給を促す。倉庫ロボット開発など、未上場で企業価値が10億ドル(約1400億円)以上のユニコーンは25社と日本の4倍に育った。外国からの投資は欧州首位に浮上し、既存ビジネスの壁を壊す企業を生み、産業構造も変えつつある。 「フレンチテック」に学べ
旬のチューハイ、倍速開発 DX TREND 3月2日 サッポロホールディングス(HD)が人工知能(AI)を使い缶チューハイのスピード開発に着手している。原料やガス圧など味を決める要素が無数にあるなか、コンセプトを入力すると瞬時に100通りの配合を提示できるAIを開発。企画から商品化決定までの時間を半分の2~3カ月に短縮し、消費者が飲みたい「旬」の味をとらえた商品を投入する。 横浜市のとあるビルの一室に原料や香料がずらりと並ぶ。この研究開発拠点がある 旬のチューハイ、倍速開発