賃上げ見送り6割以上 金属労協 春季交渉 '21 4月3日 電機や自動車など主要製造業の労働組合でつくる金属労協は2日、3月末時点での2021年の春季労使交渉の結果を発表した。先行き不透明感から6割以上の企業が賃上げを見送った。一方、組合要求に満額で回答した企業もある。経営環境の回復度合いをうけ、賃上げも二極化している。 3月末時点で回答があった1296組合のうち、定期昇給分以外の賃上げを獲得した組合数は全体の38.4%にあたる498組合だった。6割以上 賃上げ見送り6割以上 金属労協
コロナで二極化一段と 春季交渉 '21 3月26日 2021年の春季労使交渉で妥結結果の二極化が一段と鮮明になってきた。ソニーは労働組合の要求額を上回る7カ月分の年間一時金で会社側が回答した。人材獲得のため成果主義も強める。世界で事業展開する電機や自動車は新型コロナウイルスからの回復が早く会社側の回答も堅調な一方、国内中心の外食は苦戦し、明暗が分かれた。 ソニー中央労働組合は6.9カ月分の一時金を要求したが、会社側は6.7カ月に0.3カ月の特別一 コロナで二極化一段と
アイリスオーヤマ、ベア3.9%実施へ 優秀な人材確保 春季交渉 '21 3月24日 アイリスオーヤマ(仙台市)は4月から従業員の基本給を平均で3.9%(月5000~3万5000円)引き上げるベースアップ(ベア)を実施する。 新型コロナウイルスによる巣ごもり消費の拡大で、主力の家電事業を中心に業績は好調だ。従業員に還元して士気を高め、優秀な人材の確保につなげる。 対象は同社の正社員2589人。ベアの実施は前年に続き2年連続で同社にとって過去最高の引き上げ額となる。前年は アイリスオーヤマ、ベア3.9%実施へ 優秀な人材確保
パート賃上げ率2.48% 春季交渉 '21 3月19日 流通や外食、繊維などの労働組合が加盟するUAゼンセンは2021年春季労使交渉の集中回答日から一夜明けた18日、同日午前10時時点の妥結状況を発表した。制度昇給を含むパートタイマー1人当たりの賃上げ率は2.48%(時給24.6円相当)だった。正社員の2.38%(月額7022円相当)を6年連続で上回った。 コロナ禍の巣ごもりで業績が伸びる食品スーパーやドラッグストアが全体をけん引した。食品スーパー大 パート賃上げ率2.48%
シャープ、初任給上積み 春季交渉 '21 3月18日 2021年の春季労使交渉は17日、大手企業が一斉回答した。新型コロナウイルスで業績が低迷する業種のベースアップ(ベア)の動きは低調だった。一方で、人材の獲得競争が激しくなっているのを背景に初任給を上積みして優秀な若手を囲い込もうとする動きも目立った。コロナ下の業績を反映してベア回答で明暗が出る中、若手の待遇でも企業間の差が広がりそうだ。(1面参照) シャープは大卒初任給について、組合側の月150 シャープ、初任給上積み
三菱電機、ベア前年並みへ 春季交渉 '21 3月17日 2021年の春季労使交渉は17日、集中回答日を迎える。新型コロナウイルスによる企業業績の悪化をうけて多くの労働組合は賃金改善要求を抑えたが、一部では業績回復の兆しもみえつつある。電機各社の労組は軒並み前年並みの水準で決着する見通しだ。 東芝や三菱電機は前年と同額の月1000円のベースアップ(ベア)を回答する方向で最終調整している。NECも賃金改善分として前年並みの月1000円を回答する方針だ。一 三菱電機、ベア前年並みへ
賃金改善、月1000円以上 春季交渉 '21 3月16日 日立製作所や東芝など電機大手は2021年の春季労使交渉で、ベースアップ(ベア)や年金の掛け金増額などを合わせた賃金改善分を月1000円以上で回答する見通しとなった。前年とほぼ同水準で決着する見通しだ。17日に会社側が労働組合側に回答する。 電機大手の業績は足元では回復基調にある。20年春には月1500円のベアを実施した日立では、今春も1000円からの上積みについて労使が最終交渉を進めている。東芝 賃金改善、月1000円以上
電機連合、ベア要求「月1000円以上」で最終調整 春季交渉 '21 3月14日 電機各社の労働組合でつくる電機連合は2021年の春季労使交渉で、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善の妥結目標を月1000円以上とする方向で最終調整に入った。新型コロナウイルス下でも各国の経済対策などで業績持ち直しの動きもあり、前年並みの獲得を目指す。最終交渉後の17日を回答日に指定している。 電機連合は今回の交渉で、前年を1000円下回る月2000円以上を要求方針として掲げていた。妥結目標は 電機連合、ベア要求「月1000円以上」で最終調整
電機、ベア「前年並み」で攻防 春季交渉 '21 3月12日 2021年の春季労使交渉が終盤に差し掛かってきた。電機大手では賃金改善に相当するベースアップ(ベア)について前年並みを巡る交渉が進むものの、新型コロナウイルス禍により賃金底上げの動きは全体として低調だ。同じ業種内でも業績に差が出るなか、会社側の回答がバラつきそうだ。 「こんなに早く満額回答が来るとは予想していなかった」。ホンダの労働組合幹部は驚く。同社の労使は10日、今回の交渉で一時金を年5.3 電機、ベア「前年並み」で攻防
ホンダ、一時金満額回答 春季交渉 '21 3月11日 ホンダは10日、2021年の春季労使交渉で年間一時金を組合の要求通り5.3カ月にすると回答し、労使で合意した。一時金の満額回答は2年ぶりだ。回答指定日は17日だったが「労使でスピード感をもって改革に取り組むため」(ホンダ)、異例の早期決着となった。 組合は今回、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の要求を8年ぶりに見送った。会社は一時金の満額回答の理由として、新型コロナウイルス ホンダ、一時金満額回答