セ・リーグ巻き返しの理由 悠々球論 権藤博 6月16日 佐々木朗希(ロッテ)の完全試合から、東浜巨(ソフトバンク)、今永昇太(DeNA)の無安打無得点と、投手の快記録が相次いでいる。これは打者側の意識改革、詳しくいえば「メジャー化」によるものだ。 三振も凡打もアウトはアウト、という考え方が、メジャーでは浸透している。同じアウトならば、当たっても単打にしかならないようなスイングではなく、当たれば本塁打になるスイングをしよう、という考え方だ。 投手からす セ・リーグ巻き返しの理由
2年目ジンクスはあるか 悠々球論 権藤博 6月2日 オリックスの紅林弘太郎と杉本裕太郎が、開幕で出遅れた。昨季あれだけ活躍して人気者になっただけに、なぜ?と思うファンも多いだろう。杉本は当たりが戻ってきたが、本調子とはいえず、紅林も一時2軍で調整した。 紅林はプロ2年目の昨季、開花した。杉本も6年目の昨季、初めて規定打席に到達し、ともに今年が実質2年目となる。プロ野球はすぐに相手を研究して、弱点を突いてくるから、次の年は打てなくなる、という指摘は 2年目ジンクスはあるか
もったいない精神で行こう 悠々球論 権藤博 5月19日 ロッテ・佐々木朗希の完全試合を取り上げたNHKの番組で、入団年に投げず、ゆっくり育てられたことについてコメントを求められた。映像にはベンチに座り、うらやましげに仲間の練習を見つめる佐々木朗。「なんで、おれ、こんなとこに座っとかなきゃいかんのだ」というところかな、と私は"解説"した。 本人も首脳陣も投げたい、投げさせたいという気持ちは同じだったろう。だが、我慢した。1年目は吉井理人前投手コーチが、 もったいない精神で行こう
(プロ野球・悠々球論 権藤博)巨人・坂本離脱、セに波乱? 悠々球論 権藤博 5月5日 投手のヒーローインタビューはみんな「野手が守ってくれたおかげ」というばかりで、面白くない。たまには胸を張り「勝てたのは俺が抑えたから」と言ってほしいが、バックの守りは大事。それは否定できない。 そこで気になるのが巨人・坂本勇人の故障離脱だ。今季はもともと体調が万全でなく、失策も目立っていたが、彼本来の守備力は欠かせない。 3日の広島戦は代わりの野手に失策が出て失点。昨年は大量リードで坂本を下げた (プロ野球・悠々球論 権藤博)巨人・坂本離脱、セに波乱?
花の咲かせどきは… 悠々球論 権藤博 4月21日 野球選手には旬があって、ベンチからみれば、そこが起用のしどころ、選手からすれば稼ぎ時、となる。 昔の監督は旬の選手を使い倒したものだ。新人の年から3年間で75勝を挙げてそれっきり、という私のようなケースも出たわけだ。 しかし、壊しちゃいかん、といって大事にしていたら、長く続けられたかというと、誰にもわからない。そこが難しい。 新人で抑えに抜てきされた巨人・大勢(翁田=おうた=大勢、ドラフト1位、 花の咲かせどきは…
種をまく人の覚悟 悠々球論 権藤博 4月7日 日本ハムの新庄剛志監督に対し、投手起用がめちゃくちゃ、という批判がある。ドラフト8位の新人、北山亘基(こうき、京産大)を先発に立てたソフトバンクとの開幕戦で、翌日の先発投手を中継ぎで放らせた。 まだテストを続けているような采配に、オープン戦で何をしていたのか、と疑問が投げかけられたが、そこが違うのだ。 オープン戦にはプロとして肝心なゼニ=お金がかかっていない。好結果を出しても、新人は本当かな、と 種をまく人の覚悟