現場の情報こそトップに必要 私のリーダー論 3月4日 学研ホールディングス(HD)は積極的な企業のM&A(合併・買収)で、学習塾や介護、保育などの分野に事業を広げてきた。現在は連結売上高の4割強を医療福祉サービス事業が占める。規模拡大の旗を振ってきた宮原博昭社長は「経営判断を本部の会議だけで決めると、大きなミスを犯す」と語る。M&Aを実施する際も、対象企業の現場に足しげく通い、事前に情報を集めている。 ――今に生きている入社後の経験はありますか。 現場の情報こそトップに必要
10年先見据え 経営判断 私のリーダー論 2月25日 学研ホールディングス(HD)は11期連続で増収を続け、2020年9月期の売上高は約1440億円。かつては出版や教育サービスが中心だったが、現在は介護や保育まで事業を展開する。10年前に就任した宮原博昭社長は赤字だった学研を立て直してきた。「荒波が来てもバランスを取って乗り切れるよう、10年先を見据えたリーダーを目指してきた」と語る。 ――リーダーの条件は何でしょうか。 「防衛大時代、4年間リーダ 10年先見据え 経営判断
本気の仲間と何度も挑戦 私のリーダー論 2月18日 新興家電メーカー、バルミューダの寺尾玄社長は事業拡大を急ぐ。2020年春に米国市場に参入し、同12月には東証マザーズに上場した。バルミューダの売り上げは約125億円(20年12月期)だが、寺尾氏は「今の規模では作れない製品がある」と貪欲に規模を追い続ける。「自分が欲しいかどうか」で開発すると寺尾氏。「挑戦するリーダーはポジティブさが必要だ。そして本気の仲間が欠かせない」と語る。 ――リーダーに必 本気の仲間と何度も挑戦
先陣切るのが自分流 私のリーダー論 2月4日 バルミューダは2019年12月期の売上高が約110億円の新興家電メーカーだ。元ミュージシャンの経歴を持つ寺尾玄社長が03年に創業した。リーマン・ショックで経営危機に陥ったものの、10年に発売した扇風機がヒットして持ち直す。その後、2万円を超える高級トースターをヒットさせるなどファンを増やした。寺尾社長は「私は先陣を切る役。事業を維持したりするのは周りに任せる」と切り込み隊長のようなリーダーだと語 先陣切るのが自分流
専門家でなく まとめ役に 私のリーダー論 1月28日 「衛生・環境・健康」を企業理念に掲げるサラヤ(大阪市)の更家悠介社長。SDGs(持続可能な開発目標)と歩調を合わせるように、地球環境問題への対応など自社を変化させることに取り組んできた。事業環境が大きく変化するなか、更家社長は「専門性の高いチームをまとめる能力が必要」と次世代のリーダー像を描き、そのための支援策も模索する。 ――これからのリーダーに求められることは。 「IT(情報技術)やデザイン 専門家でなく まとめ役に
変化起こし、社員に発信 私のリーダー論 1月21日 「ヤシノミ洗剤」で知られるサラヤ(大阪市)は2019年10月期の売上高約500億円の7割近くを衛生関連が占める。更家悠介社長の父が1952年、赤痢を予防する手洗いせっけんで創業。更家氏は「変化を起こすリーダー」として20年以上も会社を率い、多角的に衛生関連商材を手掛ける企業に成長させた。新型コロナウイルス関連の需要が高まるなか、さらに社会に必要な会社を目指す。 ――リーダーに必要な条件は何だと思 変化起こし、社員に発信
大企業病 若返りで打破 私のリーダー論 1月14日 味の素の西井孝明社長は働き方改革を推し進める。管理職へジョブ型雇用制度を導入したほか、労働時間の短縮にも取り組んできた。西井社長は「味の素には典型的な大企業病の兆しがあった」と分析、「生産性を改善するにはD&I(ダイバーシティー&インクルージョン)が重要だ」と自己変革がカギと指摘する。味の素の生き残りと成長のため、組織の若返りが不可欠だと説く。 ――社長に就任した時、どう感じましたか。 「ブラジ 大企業病 若返りで打破
ビジョン実現 自ら模範に 私のリーダー論 1月7日 味の素は130カ国・地域でうま味調味料やアミノ酸関連商品を販売し、売上高は約1兆1000億円(2020年3月期)に達する。西井孝明社長は15年、同社では歴代最年少で就任し、不採算事業の圧縮やスタートアップとの協業を進めてきた。西井社長は「リーダーは組織の方向性を示すことが大切」と考え、ビジョンを実現するためには「自らが模範を示さなければならない」と心がけている。 ――どんな目標を持ってキャリアを ビジョン実現 自ら模範に
周りの意見出やすい場を 私のリーダー論 12月24日 マネックスグループの松本大社長がネット証券会社マネックスを立ち上げて20年以上がたつ。これまで様々な事業を手がけてきたが、挫折も多く経験した。キャリアの出発点がトレーダーだったこともあり、「損切り」の大切さを強調し、「周りから意見をもらうための体制づくりが大事」と話す。「自分の持っている力を使い切る」生き方が大切だとも語り、人一倍働くことを自らに課している。 ――これまでで一番大きな失敗は何です 周りの意見出やすい場を
信念・分析・情熱が大事 私のリーダー論 12月17日 マネックスグループ社長の松本大氏は1999年、インターネット証券会社マネックス(現マネックス証券)を設立した。2004年にマネックス・ビーンズ・ホールディングス(現マネックスグループ)を立ち上げるなど金融業界の変革の波を乗り切ってきた。松本社長を支えたのは「いま手元にあるものを守るより、新しいものをつくり出すことがリーダーの役割だ」という考え方だ。 ――自分をどのようなタイプのリーダーだと思いま 信念・分析・情熱が大事