女性警察官増で犯罪抑止 多様な人材 生産性高める ダイバーシティ進化論 3月6日 大学の入学試験が行われる1月から2月。今年はある新しい取り組みに目を引かれた。痴漢撲滅キャンペーンである。大学入学共通テストが近づくにつれて「受験生は試験に遅れたくないために通報しない」などとSNS上で痴漢行為をあおる投稿が見られた。 卑劣な犯罪から受験生らを守るため、鉄道会社や警察、民間団体が連携して痴漢撲滅を訴えた。多くの関係者の尽力で実現したキャンペーンであるが、ひょっとしたら女性が警視庁 女性警察官増で犯罪抑止 多様な人材 生産性高める
老後を国やパートナーに頼らない 資産運用で経済的自立を ダイバーシティ進化論 2月20日 2019年、金融庁のワーキンググループが「老後の30年で約2千万円が不足する」という試算を出し話題になった。年金などの収入から支出を引くと、毎月約5万5千円の赤字になるという数字に基づく。これはあくまでも夫婦が2人で暮らす場合の平均的なケースだが、自営業者等が受け取る国民年金の場合、受給額が厚生年金の半分以下となり、さらに不足する。 この状況は女性にとってはかなり厳しい。女性が受け取れる公的年金 老後を国やパートナーに頼らない 資産運用で経済的自立を
3年ぶりの対面ダボス会議 社会課題との対峙、不可欠に ダイバーシティ進化論 2月6日 1月中旬、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が開かれたダボスへ行ってきた。通例通り1月に対面開催されたのは2020年以来で、私にとっても3年ぶりのダボスだった。今回はそこで見たこと、感じたことを共有したい。 ダボス会議の名物のひとつが会議場の外の大通りに並ぶ企業のパビリオンだ。人工知能(AI)やコンサルティングなどのグローバル企業がバーを借り上げたり、仮設の建物をつくったりして自社を売り 3年ぶりの対面ダボス会議 社会課題との対峙、不可欠に
第3号被保険者制度や配偶者控除 就労意欲妨げる制度の改革を ダイバーシティ進化論 1月23日 昨年12月の全世代型社会保障構築会議の報告書で、社会保障制度や税制は働き方に中立的なものにしていくことが重要だとの指摘がなされた。念頭にあるのは、収入の少ない妻を保険料なしで国民年金に加入させる第3号被保険者制度や、そうした妻を持つ夫に所得控除を認める配偶者控除だ。民間企業でも、これらに合わせ、独自に配偶者手当を支払うところが多い。 こうした制度の適用を受けるために、あえて収入が増えないよう労働 第3号被保険者制度や配偶者控除 就労意欲妨げる制度の改革を
イラン、「ヒジャブ」めぐるデモ 着たいものを着る自由を ダイバーシティ進化論 1月16日 2022年、最も印象に残ったニュースにイランでの反政府デモがある。9月、ヒジャブ(髪を隠すスカーフ)の着用をめぐり風紀警察に拘束された女性の急死を受けて全国的な抗議行動が起こり、今も続いている。 1979年のイスラム革命以来最も長いデモの最前線に立つのは女性たち。道端でヒジャブを脱ぎ、燃やしたり髪を切ったりして、命がけで宗教上の戒律に基づく法を破り、自由や人権の尊重を求めている。 女性が変革を求 イラン、「ヒジャブ」めぐるデモ 着たいものを着る自由を
ネットでの誹謗中傷被害 信頼できる人と対応共有 ダイバーシティ進化論 1月9日 ヒラリー・クリントン元米国務長官が昨年10月に来日した際、米国大使館公邸で開かれた意見交換会にお邪魔した。女性を中心に政治家や企業人らが招かれ、米国の中間選挙などさまざまなテーマで話が弾んだ。なかでも私が印象深かったのが「インターネットでは女性が被害にあいやすい」という点をヒラリーさんも問題視していることだった。 ヒラリーさん自身、ネットで見るに堪えない誹謗(ひぼう)中傷を浴びている。ネットで挑 ネットでの誹謗中傷被害 信頼できる人と対応共有