「将来プラン」が成長を生む エコノミクス トレンド 3月20日 デジタル化の進展など、大きな構造変化が社会全体で起きている状況下において必要なことは、「将来プラン」を明確にし、どのような方向性を目指しているのかを内外に示していくことである。特に若い世代を中心として、言わなくても分かるという暗黙の了解が通用しない世の中になってきている。将来プランを明示的に言語化することの重要性は高い。 もちろん、経済環境は不安定な情勢が続いている。国際的な政治情勢もそうだし、 「将来プラン」が成長を生む
財政と金融の連携 新たに エコノミクス トレンド 2月15日 今後のマクロ経済政策について、令和臨調の緊急提言(1月30日、以下「令和臨調」という)の論旨を紹介しつつ、それをもとにした筆者の論を示したい。巨額の公的債務を日銀が無制限に買い支えている現状は正常な状態ではない。そこにいま、大きな変化が起きている。 第1に、世界的なインフレに直面して主要国が金利の引き上げに動くなかで、日本の金融政策の特異性が際立ち、金利上昇から財政悪化へという連想が生まれ始めて 財政と金融の連携 新たに
人的資本経営の盲点とは エコノミクス トレンド 1月12日 企業の人事・労務関係者がいま注目するバズワードの一つに人的資本経営がある。人的資本とは人の持つ能力・スキルを一種の資本として捉える概念である。機械や工場などの物的資本と同様、投資を行うことで人的資本は拡大し、リターンを生むと考える。 古典的な経済学の枠組みでは、労働はあくまでフローの労働力、つまり一定期間に投入された頭数×労働時間=マンアワーで捉えられていた。人的資本という考え方に立てば、労働者 人的資本経営の盲点とは