
代替シーフード、広がる大豆などで見た目再現
大豆やこんにゃく粉など多様な食材を用いて、フィッシュフライや刺し身などを再現した代替シーフードが広がっている。見た目や風味を本物に似せており、商品開発が相次ぐ。水産資源は乱獲などによる減少の懸念がある。代替シーフードは持続可能性への関心が高い消費者にとって、新たな選択肢になる可能性がある。 日本ハムは3月、大豆や海藻由来成分などで白身魚のフライを再現した「フィッシュフライ」を発売した。オーブント…
ながはら・ひろき 2009年に同志社大工学部を卒業後、キーエンスで営業を経験。12年に父が創業した企業に入り新規事業を立ち上げた。17年にネクスタを創業。奈良県出身。 「時価総額でキーエンスを抜きたい」。こんな壮大な夢を語るのが製造業の生産管理サービスを手掛けるスタートアップ、ネクスタ(大阪市)の永原宏紀代表だ。新卒でキーエンスに入り、営業のノウハウをたたき込まれた。起業した今もキーエンス流の経営…
「新しい上司はフランス人 ボディーランゲージも通用しない」。そんな流行歌が流れて20年余が過ぎ、今や世の関心はインドだ。年内にも中国を人口で超え、数年後には日本の国内総生産(GDP)を抜く見通し。存在感が増すなか、きたるインドの時代を見据えて「インド英語」を学ぶ人が増えている。独特の言葉に引き寄せられた人々の姿を追った。 「Tの発音は、歯茎の後ろに舌をもってきて話してみてください」。NPO法人の…
日本の大手企業のM&A(合併・買収)の戦略性が増している。この1年間に日本企業が関わったM&Aの金額規模ランキングを見ると、全国展開や海外進出といった従来の「拡大型」に加え、事業の組み替えで強くなる「変革型」や次世代の成長を意識した「参入型」が目立った。資金力のある国内外のファンド勢が媒介役となり、複雑で大型の案件でもディールが成立する構図だ。 変革型のオリンパス、参入型のキリン…
新橋と虎ノ門ヒルズを結ぶ新虎通りが都内初の「ほこみち」として本格始動した。これまでオフィス街の色が強かった同エリアだが、2023年秋には徒歩圏内に高級ホテルや約1400戸の住宅が入る麻布台ヒルズなどが完成する見込み。周辺人口が膨らみインバウンド(訪日外国人)も戻る中、新虎は休日も人を引き寄せる「歩いて楽しい道」へと変貌を遂げようとしている。 ゴールデンウイーク序盤、新虎通り。平日はビジネスパーソ…
株主の立場から企業の経営や財務戦略など、さまざまな注文をつけるアクティビズム。日本の企業社会のありふれた風景となった。25日開催のセブン&アイ・ホールディングスの株主総会は、日本企業がいかにアクティビスト(物言う株主)と向き合うべきかを示すひとつの事例を示した。 セブン&アイによれば、米有力ファンドのバリューアクト・キャピタルと初めて接触したのは、2020年11月。30回以上にわ…
東南アジアで各国の法律事務所の拠点網拡充が進んでいる。M&A(買収・合併)の活発化などを見込んだ動きで、日本や韓国の事務所が自国企業に関連する投資案件の取り込みを狙う一方、シンガポールの大手事務所も体制を強化する。競合の舞台はインドにも広がりそうだ。各事務所の国際競争力が問われる。 相次ぐ拠点新設 「東南アジアのハブとしてのシンガポールの重要性が高まっている」。4月上旬、韓国の大手法律事…
ローソンは2023年3月31日に化粧品ブランド「&nd by rom&nd(アンドバイロムアンド)」を発売。「2カ月分を3日」で達成するほどの売り上げを記録した。1990年代半ば以降に生まれたZ世代に人気の韓国コスメ「rom&nd(ロムアンド)」との共同開発でこだわったのは、世界観の演出とZ世代を中心とした若年層への訴求方法だ。 ◇ ◇ ◇ ローソンで販売中のアンドバイロムアンドは、…
M&A(合併・買収)に関して買収者や企業が求められる対応が変わる。経済産業省は望ましい対応を定めた新たな指針を年内にも策定する。一方的な買収提案の公表など、これまで想定していない案件が増えている。企業価値の向上につながる提案を拒めないようにしつつ、買収者にも適切な情報公開を求める。 経産省は2022年から「公正な買収の在り方に関する研究会」を8回開き、新たな指針をまとめた。今後、パブリッ…
新型コロナウイルス対策で打ち出された「ゼロゼロ融資」の本格的な返済が始まり、中小企業の先行きに暗雲が漂う。こうしたなか、応援購入サイトのマクアケが優良技術を持ちながら知られていない企業を支えようと「地方の逸品」を掘り起こす。商品開発や販売の支援対象は靴から磁器まで幅広い。マクアケは地方企業の救世主になれるだろうか。 「祖父の代から続いた会社を潰すわけにいかない」。婦人靴製造会社、インターナショナ…
住まいに平屋を選ぶ人が増えている。住宅価格の高騰や単身世帯の増加を背景にコンパクトな平屋の人気が上昇。リクルートの住宅調査研究機関、SUUMOリサーチセンターは2023年の住宅トレンドのキーワードに「平屋回帰」をあげた。階段がなくワンフロアで暮らせる便利さや、年齢を重ねても安心という点が住宅購入者に見直されているようだ。 平屋を検討する人は過去5年間、右肩上がりで増加している。リクルートが2年以…