
AmazonはWBC、ABEMAはW杯動画配信まとめ読み
注目を集めるスポーツの国際大会をめぐり、動画配信の競争が激しさを増しています。日本代表が優勝したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をネット配信したのは、電子商取引(EC)大手のアマゾンジャパン(東京・目黒)。2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は、ネット広告のサイバーエージェントが手掛けるインターネットTV「ABEMA(アベマ)」が全試合を無料配信しました。国内の動…
なぜ、育児か仕事かの二者択一にならざるを得ないのだろう――。出産後に男性と同じように働けず、昇進・昇給が遠のく「マミートラック」を選ぶ女性は多い。だが、一人ひとりが主体的にキャリアを形成していくことが前提の「ジョブ型」なら、育児を機に働き方を変えても結果を出し続けることが可能になる。結果ではなく、残業の多さで部下を評価することもやめよう。「情実人事」を排して実力主義に徹すれば、おのずと女性は輝く…
東芝は23日、日本産業パートナーズ(JIP)などの連合による買収提案を受け入れることを取締役会で決議したと発表した。JIPが7月下旬をめどにTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株4620円で、買収額は2兆円となる。TOBが成立すれば、東芝は株式非公開化で上場廃止となる。2021年春に最初の買収提案を受けてから分割案などの曲折を経て、東芝の再編は大きな節目を迎えた。 買収目的会社に…
武田薬品工業は23日、大阪市に血漿(けっしょう)分画製剤を生産する工場を新設すると発表した。投資規模は約1000億円を計画し、2030年ごろの商用生産を目指す。国内生産能力は5倍強に拡大する見込み。血漿分画製剤は希少疾患向けなどとして世界で需要が増大している。成長の見込める同分野に投資を集中する。 血漿分画製剤は血液製剤の一種で、ヒトの血液成分を由来とする。血友病や希少疾患の治療に使われてきた。…
流通や外食、繊維などの労働組合が加盟するUAゼンセンは23日、2023年春季労使交渉の妥結状況の2次集計(23日午前10時時点)を発表した。中小企業などを含めたパートの賃上げ率は5.84%(時給61.2円相当)だった。賃上げ率は8年連続で正社員(4.34%)を上回った。2次集計時点での賃上げ率は12年の同団体結成後で過去最高の水準だ。 正社員(184組合)とパート(113組合)で妥結状況をそれぞ…
ヤマハ発動機やホンダが小型船舶の電動シフトに乗り出した。ヤマハ発はジョイスティック型機器などで操縦しモーターで動く電動操船システムの国内発売に向けて実験を始めた。ホンダは船外機のエンジンとガソリンタンクをモーターと電池に置き換えた試作機の製品化に動く。脱炭素は船による輸送など海上交通でも急務だ。ただ電池や船の性能などで電気自動車(EV)以上に課題が多く、各社とも開発を急ぐ。 ヤマハ発は「HARM…
音のない音楽漫画をどのように映画にするのか。現在、公開中の「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」はまさにそれだ。ジャズの魅力のとりこになった若者が世界有数の演奏家になるまでを描いている作品で、漫画では粗削りながら聴衆を引きつける熱のあるサックス演奏が物語の軸になっている。 考えてみると、漫画だけに独特の音を、聞き手の表情や言葉の巧みさで表現できるわけだ。ところが映画も負けていない。迫力あ…
臨床研究が中心だったあらゆる細胞・組織に分化する「万能細胞」で、実用化への臨床試験(治験)が一段と進む。住友ファーマは日本に続き、2023年中に米国でパーキンソン病患者へのiPS細胞の治験を始める。世界大手のノボノルディスクは23年にも同病への胚性幹細胞(ES細胞)での治験に着手する。課題はなお多いが、豪州企業が患者の多い変形性関節症で最終治験を始めるなど、難病などの根本治療を目指す。 「日本発…
日本代表が優勝したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はスポーツのインターネット配信の定着を印象づけた。ネット配信を手掛けたアマゾンジャパン(東京・目黒)のテレビ向け視聴端末の販売は3月に入り、大手量販店で6割拡大。固定ファンの多いスポーツは、競争が激しさを増す動画配信で顧客獲得のカギになる。 日本対米国の決勝戦が行われた22日午前。東京都内の地下鉄ではスマートフォンで試合を観戦する人が…
アウトドアウエア製造販売のパタゴニアが手掛ける食品。異分野ながら農業にも挑戦し続け、今や直営店や直販サイトのみならず、オーガニック系の食品スーパーも取り扱うようになった。アパレルで培ったブランド力とノウハウとが食でも生かされている。 東京・渋谷にある「パタゴニア サーフ東京/アウトレット」。売り場の一角におしゃれな包装デザインの魚類の缶詰やスープ類、ワインなどが並ぶ。中でも人気は、長い根が温暖化…
東日本大震災の当日、高野会館は高齢者の演芸大会を開いていた。 2011年3月11日に東日本大震災が起きた瞬間、高野会館では地元の高齢者ら300人以上が参加する演芸大会を開いていました。地震が起きると、慌てて建物を出て自宅へ帰ろうとする人も出てきました。 高野会館は海に近く、大津波が襲来することも予想されていました。勤めていた社員は「高齢者の足では逃げ切れない」と判断し、建物の出口で両手を広げて「…