冥王星 NASA探査機が最接近

2015/7/15 18:00
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ニューホライズンズが撮影した冥王星と衛星カロンのカラー写真(NASA/APL/SwRI)

ニューホライズンズが撮影した冥王星と衛星カロンのカラー写真(NASA/APL/SwRI)

米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニューホライズンズ」が14日午前8時(日本時間午後9時)ごろ、冥王星に最接近した。冥王星に接近して観測するのは初めてで、地球を含む太陽系の成り立ちの解明が期待される。

■9年半、48億8千万キロメートルの旅

冥王星に近づく探査衛星「ニューホライズンズ」(想像図)右上は冥王星の衛星カロン=米航空宇宙局(NASA)提供

冥王星に近づく探査衛星「ニューホライズンズ」(想像図)右上は冥王星の衛星カロン=米航空宇宙局(NASA)提供

探査機は2006年の打ち上げから9年半かけて48億8千万キロメートルを飛び、太陽系の果てにたどり着いた。
直近の撮影で冥王星の直径は2370キロメートルと月の3分の2ほどとわかった。最近の写真では、直径100キロメートルほどのクレーターや、巨大な谷などの地形が判別できる。
探査機は午前8時ごろ、冥王星に1万2500キロメートルまで近づき、時速5万キロメートルで通り過ぎた。この際に7種類の観測機器で冥王星や衛星の地表や大気の様子を捉えており、観測データを16カ月かけて地球に送信する。

NASA探査機、冥王星に最接近 9年半かけ48億8000万キロ(7月15日)

ニューホライズンズから冥王星を通過した信号を受け取り喜ぶコントロールセンター(NASA提供)

ニューホライズンズから冥王星を通過した信号を受け取り喜ぶコントロールセンター(NASA提供)

米航空宇宙局(NASA)は14日、冥王星に最接近した無人探査機「ニューホライズンズ」から、最接近に成功したとの信号を受信したと発表した。この後、探査機は最接近時に撮影した高精細な写真を地球に送信し、15日午後3時(日本時間16日午前4時)までに届く見通しだ。

冥王星に最接近成功、信号を受信 NASA探査機(7月15日)

無人探査機ニューホライズンズが7日に撮影した冥王星の画像。地表に白っぽいハート形の地形(右下)が見える=NASA提供

無人探査機ニューホライズンズが7日に撮影した冥王星の画像。地表に白っぽいハート形の地形(右下)が見える=NASA提供

地表に横幅が約2千キロに及ぶ巨大な白っぽいハート形の地形があるのが見える。到着を目前にして突然休止状態になるトラブルから復帰した直後の7日に撮影した。

冥王星にハート型の地形 NASA撮影、横幅2000キロ(7月9日)

■惑星でなく準惑星

たとえば、太陽の周りを回る軌道(きどう)が他の惑星よりも細長いし、他の惑星が回る面よりもかたむいている。いっそ「惑星からはずしたら」という意見も出てきたんだ。

冥王星が惑星から「準惑星」になったわけ(7月11日)

冥王星は1930年に発見され、2006年に「準惑星」と分類されるまでは太陽系の9番目の「惑星」だった。あまりにも遠いため「ナゾ」が多かった冥王星の探査について、国立天文台の渡部潤一副台長が解説する。

冥王星に米探査機が最接近 「ナゾ」の解明は(映像解説)(7月14日)

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