2019年2月22日(金)

電力「セット割」、首都圏が主戦場に

2015/6/11 18:00
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電気と携帯電話の「セット割」が広がりそうだ

電気と携帯電話の「セット割」が広がりそうだ

電力会社と携帯電話会社が組んで「セット割」を目指す動きが相次いでいる。東京電力や関西電力に続き、中部電力の計画も明らかになった。家庭向けを含む電力小売りの全面自由化が2016年4月に迫っており、顧客の奪い合いに備えるのが狙いだ。セット割といえば携帯電話と光回線が有名だが、今後は電気やガス、各種のポイントサービスなどを加え、大きくまとめて消費者を囲い込もうとする動きが活発になりそう。特に東電の牙城であり、顧客も多い首都圏では激しい戦いが繰り広げられるとみられている。

■関西電はKDDI、中部電はドコモなどと

中部電力は電気と通信をセットにした割引販売に乗り出す。

2016年度からの導入を目指しており、NTTドコモなど携帯電話大手3社と交渉に入った。

中部電も携帯とセット割 首都圏と中部で、ドコモなどと交渉(6月11日)

関西電力はKDDIと電力の小売事業で提携する。新たに進出する首都圏で東京電力に対抗するため、KDDIの携帯電話や光回線と電気のセット販売に乗り出し、別々に契約するより電気代を安くする。

関電、KDDIと提携へ 首都圏でセット割引(6月7日)

■東電・ソフトバンクの交渉進む

ソフトバンクと全国規模の協業を目指す一方、首都圏ではNTTドコモやKDDIとも連携を検討する。

東電、ソフトバンクと優先交渉発表 9月までに合意目指す(5月13日)

■電力小売りの自由化が契機

2016年4月に電力小売りの全面自由化が始まる。東京電力や関西電力など大手電力10社が独占して電気を販売してきた状況が大きく様変わりし、誰でも、どこの家庭にも電気を売れるようになる。

電気のセット販売 小売り自由化控え提携活発(6月7日)

自由化をにらんで「新電力」として経済産業省に届け出た企業は500社超に達する。丸紅やJX日鉱日石エネルギーなどが家庭向け小売りに参入する見通しだ。

電力小売り自由化 500社超が新規参入(3月13日)

JX日鉱日石エネルギーなどが増強を計画するガス火力発電所(川崎市)

JX日鉱日石エネルギーなどが増強を計画するガス火力発電所(川崎市)

■「セットで安く」で売り込み

新電力だけでなく、関西電や中部電も首都圏に発電所を新・増設する計画。なじみの薄い首都圏で東電からの乗り換えを促すには「セット割」が武器になる。携帯販売店で電気も売れるようになる。17年には家庭向けの都市ガス販売も自由化され、セットに加わる見通しだ。

■「守る東電」が先手

電力会社の提携話では、首都圏で新勢力を迎え撃つ東電の動きが目立っている。

東京電力は2016年春の電力小売り全面自由化をにらみ、国内各地でガス事業会社との連携に乗り出す。まず関東が地盤の日本瓦斯、静岡県が本拠地のTOKAIホールディングスの2社と交渉に入った。

ポイントサービスの導入では「Ponta(ポンタ)」の運営会社やリクルートとの提携で合意し、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)系の「Tポイント」などとも交渉している。

東電、ガス会社とセット割 まず関東・静岡で提携(5月13日)

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