2019年5月22日(水)

マクドナルド、客離れ止まらず 世界で不振に直面

2015/2/5 18:00
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マクドナルドの店舗

マクドナルドの店舗

日本マクドナルドホールディングスが2014年12月期の連結決算で営業赤字に陥った。営業赤字は2001年の上場以来初めて。14年に明るみに出た期限切れ鶏肉問題が響いた。今年に入っても異物混入が相次いで発覚、客離れは止まっていない。米国でも新興チェーンなどとの競争で低迷が続いており、不振はもはや世界規模だ。苦境を打開するため、本家の米国ではオーダーメード型の新店舗を一気に2千店まで増やす構えだ。

■売り上げ・客数、1月も大幅減続く

日本では1月の既存店売上高が前年同月に比べ38.6%も減った。マイナスは12カ月連続だ。お客の数も使うお金も落ち込んでいる。

1月の客数は28.5%減、客単価は14.1%減だった。

マクドナルド、1月の既存店売上高38.6%減(2月5日)

■カサノバ社長、次の一手は

サラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)は14年12月、日本経済新聞の取材に次のように語った。

7月に『鶏肉問題』が発覚する前から、顧客はマクドナルドに改善を求めていた。高い価格、魅力的でないメニュー、古い店舗の3つだ

日本マクドナルドホールディングスのカサノバ社長

日本マクドナルドホールディングスのカサノバ社長

価格では『100円マック』の新商品を出すほか、クーポンのプログラムも見直す。メニューでは『もっと野菜が欲しい』という声が多い。日本人の好みに合うメニューを提供する

店舗改装も進める計画だ。全国の約6割に当たる1800店を18年までに一新するという。

マクドナルド、店舗の6割改装 社長「変化へ3年の旅」(14年12月23日)

■不振、日本にとどまらず

米マクドナルドの14年10~12月期決算では、純利益が10億9750万ドル(約1300億円)と前年同期より21%減少した。

期限切れ鶏肉問題の影響で、日本を含むアジアで客足が戻らず、米国も低迷が続いた。

不振はアジアにとどまらない。営業利益は米国でも15%減、欧州は14%減と2桁で落ち込んだ。

米マクドナルドの純利益21%減 14年10~12月期(1月24日)

■米本家にも包囲網 活路は新型店に

米国では主な顧客である若者層が、メキシコ料理のチポトレ・メキシカン・グリルなど新興のファストフード店に流れている。マクドナルドは「オーダーメード型」の新店舗で対抗する構えだ。

カリフォルニア州南部のマクドナルド店。マリッサ・ペレスさん(46)が「あなたのバーガーを作ろう」と書かれたタッチパネルを操作した。パンと肉に好きなトッピングやソースを組み合わせる。注文を送信すると5分でバーガーが届いた。ポテトフライ、ジュースとのMセットで税抜き7.99ドル(約940円)。

好きな具材を組み合わせられるオーダーメード用端末

好きな具材を組み合わせられるオーダーメード用端末

2014年夏にカリフォルニア州の4店舗で試験的に始めたオーダーメード・バーガー。15年末までに米店舗網の14%にあたる2千店に広げる。

米マクドナルド、具材選ぶ新型店に活路 全米2000店(1月29日)

日本にも、こんなスタイルの店が上陸する日が来るのだろうか。

米国の新興勢力のひとつ「シェイク・シャック」のハンバーガー。食の安全・安心への配慮をうたい「ヘルシー」なイメージを演出

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