2018年7月24日(火)

「伏兵」EV、市場拡大へ

2014/12/16 18:00
保存
共有
印刷
その他

来年から販売を開始するフォルクスワーゲンの「e-up!(イー・アップ!)」と「e-Golf(イー・ゴルフ)」(10月14日、東京都千代田区)

来年から販売を開始するフォルクスワーゲンの「e-up!(イー・アップ!)」と「e-Golf(イー・ゴルフ)」(10月14日、東京都千代田区)

 トヨタ自動車が15日、究極のエコカーともいわれる燃料電池車(FCV)を発売し、やや影が薄くなっている感のある電気自動車(EV)。だが数年後、EVの市場は急拡大する可能性もある。普及を妨げる最大のネックとなっている1回の充電で走れる距離の短さや、充電時間の長さを大幅に改善できる蓄電池技術の開発が進んでいるためだ。

■蓄電池容量2倍に

独フォルクスワーゲン(VW)日本法人は10月14日、人気2車種の電気自動車(EV)版を2015年に発売すると発表した。EVの普及は当初の予想を下回っているが、VWは充電インフラの拡充や電池性能向上を背景に近く本格拡大期に入るとにらみ、投入を決めた。

庄司社長は「VWの技術陣は電池性能を今の約2倍に高めるメドを立てている」ことを明らかにした。

VW、EV普及へ勝算あり 日本市場の条件そろう(10月14日)

日立製作所は11月14日、電気自動車(EV)用のリチウムイオン電池の新技術を開発したと発表した。リチウムイオンの量を増加させるなどしてEVの1回の充電で走行可能な距離を現在の2倍にできるという。2020年の実用化を目指す。

日立、EV走行距離2倍に リチウムイオン電池で新技術(11月14日)

現在主流のリチウムイオン電池より安全な「全固体電池」と呼ぶ次世代電池の研究成果が相次いでいる。東北大学とトヨタ自動車は、充電時間を従来の電池の10分の1に短縮した。

サムスン電子は硫化物を使った全固体電池の耐久性を高めた。500回の充放電を繰り返した後も約8割の容量を維持でき、実用レベルに近づいた。

蓄電池、新世代へ 東北大・トヨタは充電時間10分の1に(12月9日)

■インフラ拡大、価格低下

三菱自動車は2016年3月までに、全国に700ある販売店に電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)向けの急速充電器を設ける。大半で24時間使えるようにする。

充電器はトヨタ自動車と日産、ホンダ、三菱自の4社が設立した会社が費用を負担し、様々な場所に広げようとしている。イオンは11月までに100店で250基を設置。

(EVの)価格は下がってきた。日産のリーフの最低価格は発売時の298万円(補助金込み)から現在は226万円になった。

日産は高速道路など、販売店以外の急速充電器を月3000円(税別)で使い放題にできるプランも10月から始めた。

三菱自、全店に急速充電器 EV普及へ16年に700店(12月4日)

三菱自動車はすべての系列販売店に急速充電器を設ける

三菱自動車はすべての系列販売店に急速充電器を設ける

■米国では普及加速

カリフォルニア州は自動車メーカーに、販売台数の一定割合を電気自動車(EV)など排ガスゼロの車種(ZEV)とするよう義務付ける規制を導入している。

ZEV規制はニューヨークやメリーランドなど全米各州でも導入の動きがある。エコカーの販売や収益にも影響が及び、自動車メーカーにエコカー開発や販売を加速させる大きなインセンティブになっている。

日産が大躍進 エコカー、米西海岸で地殻変動(11月15日)

テスラはまだ年3.5万台を売る小規模メーカーにすぎないが、米でのブランド価値の上昇は飛ぶ鳥を落とす勢いだ。2000年代前半に西海岸から全米に広がったトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が通った成功の道を間違いなくなぞりつつある。

テスラが疾走する「プリウスの道」、エコカーへの熱狂再び(10月30日)

(テスラCEO談)燃料電池車で必要となる水素ガスを作るのに要するエネルギーは、燃料電池から得られるエネルギーよりも多いし、水素ガスの貯蔵や輸送も困難だ。信頼性の高い再生可能エネルギーで発電できるEVと比較すれば、燃料電池車にはエコカーとしての勝ち目はないと思う。

「燃料電池車に勝ち目なし」 テスラCEO、EVに自信(9月9日)

テスラ・モーターズの高級スポーツEV「モデルS」

テスラ・モーターズの高級スポーツEV「モデルS」

中国スマートフォン(スマホ)大手の北京小米科技(シャオミ)が電気自動車(EV)事業に参入するとの見方が浮上している。中国政府がEV市場への参入条件を緩和するのを受け、事業化を模索しているもようだ。中国紙「21世紀経済報道」が伝えた。

中国・小米、EV参入か 現地紙報道(12月6日)

■家庭の電源にも

クルマを走らせるだけでなく、家庭への給電にも使う――。こうした特徴を持つ「V2H(Vehicle to Home)」の機能が電気自動車(EV)で実用化され始めた。プラグインハイブリッド車(PHV)や燃料電池車(FCV)でも開発が進んでいる。

クルマの未来は「走る発電所」 家庭への給電に新たな価値(9月18日)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報