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専門家お薦め 使って楽しい、お役立ち文具30品

気に入った文具を使うと、仕事や勉強の効率がアップする。ペンやノート、はさみなどで新機能を備えた商品が続々と登場してきた。この2年の間に発売された製品の中から、発想がユニークで機能性が高く、大人も楽しめる文具を専門家に選んでもらった。

<書く>

1位 オレンズ(ぺんてる) 940ポイント

芯が折れない極細シャーペン

 芯の細さが0.2ミリと極細のシャープペンシル。一般的なものはペン先となるパイプの先端から芯を出して書く。だがこれは紙に引っ掛からないようにパイプの先端を滑らかに加工し、芯をパイプから出さずに書く仕組みにした。そのため芯が折れない。書き続けるとパイプが芯の長さに合わせて軸の方にスライドする。
 パイプが短くなってきたら、1回だけノックするのがポイント。何度もノックすると芯が出過ぎてしまう。商品名は「折れない」をもじった。「芯が出ないので極細でも折れない。筆圧が強い人でも使いやすい」(北沢孝之さん)、「極細芯のおかげで小さな手帳やメモにも書きやすい」(山本貴和さん)(1)500円(2)軸色は水色、ピンク、黄色、黒、白の5色
2位 カクノ(パイロットコーポレーション) 900ポイント
 

はじめての万年筆、雑貨感覚で楽しく

 子どもなど初心者を対象にした万年筆。軸は鉛筆と同じ六角形で、グリップは持ちやすいよう三角形にした。ステンレス製のペン先は硬めで筆圧が強い人も使いやすい。また笑顔のマークが描かれているので正しい向きがわかる。ペン先は3000円台の同社の万年筆と同じで「書き味も良い」(山田亮輔さん)。キャップがカラフルで「大人も楽しめる」(菅未里さん)。(1)1000円(2)ペン先は細字と太字の2種、軸は黒白2種
3位 フリクションいろえんぴつ(パイロットコーポレーション) 790ポイント
 

塗った色も「こすって消せる」

 書いた部分をペンの後ろに付いたラバーでこすると摩擦熱で色が見えなくなるボールペン「フリクション」シリーズに、色鉛筆タイプが登場した。「消しかすが出ず、きれいに消える」(山本さん)、「色を塗ったあとで一部を白くするなど今までにない表現が可能になる」(納富廉邦さん)(1)1本100円、12色セット1000円(2)12色
4位 ジャストフィット(ゼブラ) 630ポイント
 ペン先がしなる蛍光ペン。紙に密着するので、厚い本の曲面などにも線を引きやすく、インクがにじみにくい。(1)100円(2)5色
5位 ジェットストリーム スタイラス(三菱鉛筆) 460ポイント
 なめらかな書き味の油性ボールペンにスマートフォンを操作するタッチペンが付いた。黒、赤、青の3色が使える。(1)1800円
6位 アンキスナップ(ぺんてる)
 スマホで撮影すると塗った部分が黒くなる暗記用ペン。500円
6位 モノグラフ(トンボ鉛筆)
 振ると芯が出るシャープペンシル。回して出す消しゴム付き。350円
8位 水拭きで消せるマッキー(ゼブラ)
 ガラスやプラスチックなどに書けて、水拭きで消せる。180円
9位 マイファースト万年筆(セーラー万年筆)
 初心者用万年筆。通常のペン先と特殊ペン先とインク3色で2000円
10位 ザ・ペンシル(ステッドラー日本)
 スマホ操作用のタッチペン付き鉛筆。鉛筆3本とキャップで5000円

<メモする>

1位 こころふせん(マルアイ) 740ポイント

同僚とやりとり、ほんの気持ち

 縦長の紙に水引を描き、上半分に「ありがとう」「ほんのきもち」「おつかれさま」「ごめんね」などの言葉を添えた付箋。土産や差し入れの品に貼れば「ふだんなかなか言えない気持ちをさらっと伝えてくれる。大人の気遣いが出せる逸品」(高木芳紀さん)だ。
 マルアイ(山梨県市川三郷町)は和紙から始まった紙製品メーカーで、のし袋などを出している。「おおきに」「まいど」など関西弁版もある。「のし袋メーカーらしい発想で、職場のプチギフトに最適」(北沢さん)(1)280円(2)縦長15種と大判3種
2位 キャミアップS(コクヨS&T) 710ポイント
 

手書きの紙、自動データ化

 紙のノートに専用ペンで書いた内容をノートカバーが読み取り、電子データとして記録する。内容はスマートフォンやタブレット端末で見られる。iOS版とアンドロイド版がある。
 取り込んだ手書き文字を自動でテキストデータにする機能もあり「書くだけでデータ化してくれるのは新しい感覚」(清水茂樹さん)。(1)ノート型2万円前後、メモパッド型1万6千円前後(2)黒
2位 アクセスノートブック(フジカ) 710ポイント
 

探しやすく、めくりやすく

 「文具王」としてヒット文具を開発してきた高畑正幸さんが印刷会社フジカと作ったノート。表紙に指をかける穴を作り、裏表紙にはノートをめくりやすくする折れ線を入れた。
 ページ番号を振り、欲しい情報の場所をすぐに見つけられる。A4サイズの紙の二つ折りがちょうど挟めるサイズで「ここまで使い勝手を追求したノートはない」(菅さん)。(1)2500円前後(2)黒
4位 カ.クリエA4×1/3サイズ(プラス) 690ポイント
 三つ折りにしたA4用紙が収まる縦長でスリムなノート。(1)糸かがり製本1冊380円
5位 ×4(ダイゴー) 650ポイント
 縦長のノート2冊を横につなげ、最大で横に4ページ分広げられる。(1)大1800円、小1500円
6位 ココフセンインデックス(カンミ堂)
 クリアファイル上部につけるインデックス。700円など
7位 puoメタルバインダー(マルマン)
 A5サイズとスリムなバインダー。2000円
8位 ココサス(ビバリー)
 先端を切り離し2カ所に貼れる付箋。注意個所がピンポイントでわかる。360円など
9位 ピリット!(サンスター文具)
 上部を切り離すと「?」マークが「!」に変わる付箋。380円
10位 伊葉ノートNV(伊葉)
 広げると扇状になるノート。斜めに書く人には使いやすい。690円

<切る貼る>

1位 カルカット(コクヨS&T) 730ポイント

サクッと切れるテープカッター

 特殊な刃を採用したテープカッター。従来はギザギザ状の刃がテープを引き裂いていたが、真っすぐな刃がテープを切る構造にした。切るときに「素晴らしく軽い感触」(野村純さん)で、従来に比べておよそ半分の力ですむという。デスクに置く据え置きタイプのほか、ハンディタイプもある。「替え刃もあるので経済的」(山本さん)(1)据え置き型1200円(2)黒、白、緑の3色
2位 スコッチ 手でまっすぐ切れるテープ(スリーエムジャパン) 720ポイント
 

カッター要らず、梱包楽々

 特殊フィルムを使った梱包用の透明テープで、はさみやカッターがなくても手でまっすぐ切れる。コンパクトタイプもある。「これだけ軽くすぱっと切れると爽快」(石井優里さん)、「テープ自体に厚みがあり、ロールからはがすのもラク」(土橋正さん)(1)500円前後
3位 スウィングカット(レイメイ藤井) 680ポイント
 

軽い力で切り進めるハサミ

 刃と刃が交わる「支点」の位置をずらしたはさみ。下の刃が上の刃より長く、包丁のように手前に引きながら切り進むため軽い力ですぱっと切れる。「切り進んでも支点が紙などにあたらない」(土橋さん)(1)スタンダード700円、フッ素コート900円、チタンコート1200円(2)白、黒、茶の3色
4位 個人情報保護のり ケスペタ(シヤチハタ) 630ポイント
 宛名などの個人情報部分を真っ黒な特殊のりで貼り合わせて隠す。乾くとうまくはがれず情報が読めなくなる仕組み。(1)300円(2)2色
5位 テープのり用下敷き(マックス) 520ポイント
 シリコンを加工し、テープのりが付きにくい。下に敷いて使うと封筒など端までしっかりのり付けできる。(1)420円
6位 フィットカットカーブ プレミアムチタン(プラス)
 粘着物を切っても刃がべたつかないはさみ。900円
7位 ラクハリ(コクヨS&T)
 ローラー式の両面テープで紙をはがす必要がない。10ミリ幅400円など
7位 サクットカットヒキギリ(ナカバヤシ)
 引いて切ることで軽い力で切れるはさみ。450円など
9位 レッドテック(コクヨS&T)
 赤い色がついた瞬間接着剤。塗った場所がわかりやすい。液状450円など
10位 tenoriはんこのり(ニチバン)
 はんこのように押して貼り付けるテープのり。400円

 表の見方 数字は選者の評価を点数にした。カッコ内はメーカー名。(1)税抜き価格(2)色やサイズなどの種類

お気に入りで効率アップ

上位には利用時のちょっとした不満をうまく解消した商品が並んだ。「書く」1位の「オレンズ」は筆圧が強くても芯が折れない極細芯のシャープペンシル。わずかな力で切れるテープカッターやペン先の向きがわかりやすい万年筆なども高い評価を得た。

アナログな印象が強い文具だが、デジタル機器との連携もさらに進んだ。惜しくも選外となったが、学研教育出版(東京都品川区)の「エコー・スマートペン」、ソースネクストの「Livescribe wifiスマートペン」はいずれも書いている間の室内の音声を記録するので、議事録などに便利だという声が寄せられた。

文具の進化が進む背景には「企業が経費節減で備品を減らし、自分に合う文具を探す人が増えた」(納富廉邦さん)ことがある。子どもや学生向けに開発されていても、大人も使いたくなるものは多い。売り場をのぞいてみてはいかがだろうか。

  ◇  ◇  ◇  

 調査の方法 2013年以降に発売された製品のうち、従来品と比べ格段に進化していると思われる文具を専門家の推薦により56商品選出。専門家10人が実際に使い、仕事で使う際の新規性や使い勝手の良さなどを基準に評価した。選者は次の通り(敬称略、五十音順)

 石井優里(東急ハンズ池袋店文具担当)▽菅未里(文具ソムリエール)▽北沢孝之(「Bun2」編集長)▽清水茂樹(「趣味の文具箱」編集長)▽高木芳紀(つばめやウェブ担当)▽土橋正(ステーショナリーディレクター)▽納富廉邦(ライフスタイルライター)▽野村純(ロフト商品部文具雑貨部)▽山田亮輔(伊東屋商品戦略室マネージャー)▽山本貴和(丸善丸の内本店文具グループ売場長)

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