2019年8月26日(月)

USJ、山あり谷あり驚きありの15年

2015/9/16 18:00 (2016/3/18 20:00更新)
保存
共有
印刷
その他

15周年グランドオープン前夜祭で、花火が打ち上げられたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(17日夜、大阪市此花区)=写真 三村幸作

15周年グランドオープン前夜祭で、花火が打ち上げられたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(17日夜、大阪市此花区)=写真 三村幸作

テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市)が3月31日に15周年を迎える。業績のV字回復、ユニークなアトラクション導入、米企業の傘下入りなど次々と話題を提供してきた。

■USJ、2001年3月開業

2001年3月31日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が大阪市に開業した。

「E.T.」「ジョーズ」などハリウッドの有名映画を疑似体験できるアトラクションをそろえ、映像とIT技術を結集した迫力のある演出を売り物に、初年度は約1100万人の入場客を集めた。

2001年3月31日、USJが大阪にオープン(2009年3月30日)

お目当てのアトラクション目指して走り出す人たち(2001年3月31日、大阪市此花区)

お目当てのアトラクション目指して走り出す人たち(2001年3月31日、大阪市此花区)

■存続の危機

その後は不祥事が相次ぎ入場者数が低迷。2006年3月期まで5期連続で単独最終赤字、無配だった。

マザーズ上場、USJ終値5万600円、公募価格3%上回る(2007年3月17日)

第三セクターとして、大阪市や米ユニバーサル、旧住友金属工業など40以上の自治体や企業が出資し、経営陣も社員も出向者だった「寄り合い所帯」のUSJは、経営も現場も当初、混乱していた。

指示系統の乱れや情報の伝達不足から、火薬の不正使用といった不祥事まで起き、存続が厳しいところまで追い込まれた。

USJ、ゴールドマンが整えた復活への下地(2014年11月14日)

(運営会社ユー・エス・ジェイは)2007年に東証マザーズに上場したが業績が低迷した。

■上場廃止、V字回復へ

ゴールドマン・サックスなどによるTOB(株式公開買い付け)が09年に成立し、大阪市の第三セクターから脱却したことが転機となった。

上場廃止後はアトラクションの新設などで集客をテコ入れした。

12年3月には大型エリア「ユニバーサル・ワンダーランド」を開業。スヌーピーやハローキティといった人気キャラクターのアトラクションを集めた新エリアは家族連れを呼び込み、12年4~9月の入園者数は490万人と前年同期比19.5%増えた。

USJ、次は「ハリポタ」 命運かけた大型投資(2013年1月8日)

USJの「ユニバーサル・ワンダーランド」のアトラクション「フライング・スヌーピー」(大阪市、12年3月)

USJの「ユニバーサル・ワンダーランド」のアトラクション「フライング・スヌーピー」(大阪市、12年3月)

■13年度、12年ぶり1000万人

(14年4月に)2013年度の入場者数が12年度比8%増の約1050万人だったと発表した。

USJ、13年度の入場者8%増の1050万人(2014年4月15日)

年間で1千万人を超えるのは開業した01年度以来12年ぶり。

13年度は後ろ向きに落下するジェットコースター「バックドロップ」を導入、映画「スパイダーマン」の乗り物も刷新。クリスマスなど季節イベントの規模を拡大したことも入場者拡大につながった。

USJの13年度入場者1000万人突破 開業以来12年ぶり(2014年3月19日)

■14年度、ハリポタ人気で過去最高の入場者

開業1周年を迎えた「ハリー・ポッター」エリアで行われた記念セレモニー(15年7月15日、大阪市)

開業1周年を迎えた「ハリー・ポッター」エリアで行われた記念セレモニー(15年7月15日、大阪市)

ユー・エス・ジェイは2015年3月期(14年度)の営業利益が前の期比61%増の390億円となり、2期連続で過去最高を更新した。

2014年7月開業の映画「ハリー・ポッター」をテーマとしたエリアなどが人気で、大幅な増益となった。

売上高も44%増の1385億円で過去最高だった。税引き利益も約3.5倍の222億円となり、過去最高だった13年3月期の87億円を大きく上回った。

15年3月期の入場者数は約220万人増の約1270万人と、13期ぶりに過去最高を更新した。

USJ営業益最高の390億円 15年3月期、「ハリポタ」効果(2015年6月30日)

業績が改善傾向となったことを受け、9月中に東京証券取引所への再上場を目指していた。

米NBCユニバーサル、USJに一部出資交渉(2015年9月16日)

■「本家」が買収

米ケーブルテレビ大手コムキャストは(2015年9月)28日、傘下のNBCユニバーサルを通じて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイを買収すると発表した。

株式の51%を取得し、取得金額は約1830億円。NBCユニバーサルはUSJへの出資で、テーマパーク事業の強化を狙う。

米コムキャスト、USJ買収を発表 株式の51%取得(2015年9月28日)

ユー・エス・ジェイは、再上場に向け東京証券取引所に上場申請をしていた。今回の買収に伴い、申請を取り下げた。ロバーツ会長は「(再上場は)近い将来では視野に入っていない」と述べた。

USJはジャンルや企業系列を越えて人気コンテンツを集める多彩さが強みだ。新体制下でも独自色を保てるかが焦点になる。

USJ、1800億円でコムキャスト傘下に 「独自色」保てるか(2015年9月29日)

■沖縄の新テーマパーク撤回を検討

USJを運営するユー・エス・ジェイは、沖縄県でのテーマパーク新設計画を撤回する検討に入った。

ユー・エス・ジェイは沖縄県本部町の国営海洋博公園に、大阪に続く第2のテーマパークを2020年にも開業する計画を進めてきた。

昨秋に同社を買収した米企業が採算性に難色を示した。

当面は大阪のUSJに経営資源を集中する。

USJ、沖縄進出撤回を検討 採算見込めず(2月18日)

■15年度、入園者2年連続で最多更新

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイは7日、2015年度の入園者数が14年度の1270万人を超えて過去最多になったと発表した。

最高更新は2年連続となる。

14年に稼働した映画「ハリー・ポッター」をテーマにしたアトラクションが引き続き人気で、ハロウィーンなど期間限定イベントも好調だった。

15年度の入園者数は最終的に1400万人に迫る見通しだ。

USJ入園者、15年度1270万人突破 2年連続で最高更新(3月7日)

年間を通じて展開する15周年イベントでは、合計15の新たなアトラクションやイベントを導入する計画だ。

USJが公開した、映画「ジュラシック・パーク」を題材にした新アトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」(16日、大阪市)=写真 浦田晃之介

USJが公開した、映画「ジュラシック・パーク」を題材にした新アトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」(16日、大阪市)=写真 浦田晃之介

18日に先陣を切って約100億円を投じたアトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」がお目見え。その後も順次、アトラクションなどを導入していく。

今後も「入園者数を300万~400万人増やせる」(ジャン・ルイ・ボニエ最高経営責任者)とみる同社は、任天堂とも共同でアトラクションを新設することで基本合意している。

USJ、大型投資を続ける方針 15年度の客数が過去最高(3月7日)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。