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天津爆発事故、日本企業も影響

(更新)
中国天津市の港湾部で発生した大規模な爆発で上がる激しい炎と煙(13日)=共同

中国・天津市の港湾地区にある倉庫で12日夜、大規模な爆発が起き、多数の死傷者が出た。トヨタ自動車が天津工場の一時操業停止を決めるなど、現地の日本企業への影響も広がっている。

港湾地区の危険物倉庫で爆発

天津は首都・北京に隣接する直轄市。天津港は首都圏の貿易の玄関口の役割を果たし、トヨタ自動車グループなど多くの日本企業が進出している。
天津で爆発 港湾部の倉庫で(8月13日)
爆発が起きたのは、天津の中心部から東に50キロ超離れ、渤海に面した「浜海新区」と呼ぶ工業・物流地区。
12日午後11時半(日本時間13日午前0時半)ごろ、危険物を保管していた倉庫で大きな爆発が2回起きた。
中国・天津の港湾地区で爆発、50人死亡 負傷700人超(8月13日)

放水で化学反応起き大爆発か

国営新華社によると火災が発生し、多くの消防隊員がかけつけ消火活動を行った後、2度の爆発が起こったという。
事故現場に有害物質のシアン化ナトリウムが数百トン保管されていたとみられることも明らかになった。
水に反応すると引火しやすいシアン化ナトリウムが保管されていたことを知らないまま放水を続けた結果、爆発を誘発した可能性がある。
天津爆発の死者114人に 不明70人(8月17日)
大規模爆発事故で焼け焦げた大量の車(13日)=共同

消防隊員も被害に

天津市当局は17日、死者が114人に増えたと発表した。行方不明者は70人でうち64人は消火作業にあたった消防隊員とされる
初動対応のミスが被害拡大を招いた可能性が高く、当局への責任追及の声が高まりそうだ
天津爆発の死者114人に 不明70人(8月17日)

現地日本企業への影響広がる

トヨタ自動車は近接する工場の操業を17日から19日まで停止することを決めた。
トヨタは天津で主力小型車「カローラ」などを生産している。夏季の長期休暇明けの17日から操業を予定していたが、事故現場の周辺は立ち入りが難しい状況が続いており、3日間の操業停止を決めた。
天津は中国におけるトヨタの最大の生産拠点。中国の自動車大手、第一汽車集団との合弁会社である天津一汽トヨタが工場の操業を停止する。直近では年間44万台を生産していた。
中国天津の大規模爆発で損壊したトヨタ自動車の施設(14日)=共同
日本から輸出した自動車を天津港に荷揚げしている富士重工業も復旧の状況を見ながら代替ルートを検討する。
13日に現地の販売店の営業を見合わせたマツダは14日に営業を始めたが、18日まで再び休業するという。
トヨタ、天津工場を19日まで操業停止 マツダは再び休業(8月17日)

現地で店舗を展開する小売りにも影響が出ている。

事故現場から約2キロメートル離れたイオンのショッピングセンターも営業再開のメドはたっていない。入り口のガラスなどが割れたが、従業員の無事は確認したという。
中国天津市の大規模爆発で入り口のガラスが割れ、営業を停止したイオンのショッピングモール(13日)=共同
日本郵船は自動車輸送船に積み下ろしするためのターミナルの被害把握を急いでいる。17日午前の時点でも立ち入りができない状況という。25日に輸送船が入港する予定で当局や顧客の判断を待っている。
トヨタ、天津工場を19日まで操業停止 マツダは再び休業(8月17日)
天津に駐在する日本企業関係者は「新区に進出している日本企業への影響は長期化する恐れがある」と話している。
中国・天津の港湾地区で爆発、50人死亡 負傷700人超(8月13日)

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