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真夏に食べたい お薦めのフルーツゼリー、ベスト10

見た目に涼しく、のどごしもよいゼリーがとりわけおいしい季節。家計調査によると果物への支出は減っているが、ゼリーは5年前に比べて1割強増えている。果肉や果汁がたっぷり入り、果実味が感じられるお薦めのフルーツゼリーを専門家に選んでもらった。

1位 「テリーヌ・ドゥ・フリュイ」アンリ・シャルパンティエ(兵庫県芦屋市) 720ポイント

みずみずしく美しい宝石箱

 「オレンジ&グレープフルーツ」(写真手前)、「マンゴー&みかん」など基本的に2種類の果物と洋酒を使ったゼリーはテリーヌを模した台形をしている。夏の限定商品で、発売から13年たつ今も人気だ。「テリーヌ型が珍しくフルーツの宝石箱のよう」(多田千香子さん)。皿に載せると彩りのよい果肉が光に透けてモザイクのように見え、高級感が漂う。
 新鮮な果肉の食感を残すため、果物はひとつひとつ手作業でカットする。ゼリーとしての美しさを引き立てるため、果肉の配置まで考えたこだわりの一品だ。「見た目の美しさだけでなく、香りや味、食感のすべてがそろっている」(吉岡久夫さん)。「ピーチ&チェリー」など全部で6種類あり、詰め合わせの箱も果実を思わせる。例年8月下旬ごろに販売が終了する。(1)3個入り1458円(2)www.suzette-shop.jp/shop/henri/
2位 「フルーツゼリー」フルーツパーラーレモン(名古屋市) 640ポイント

ぜいたくな味、手作業ならでは

 新鮮で品質のよい果物を世界中から集めることをモットーにする1969年創業の果物専門店がつくる。かんきつ類などの果物の実をくりぬいてその果肉や果汁を使ってゼリーを作り、残しておいた皮を容器にして詰める。
 くりぬくのもその果肉から果汁を搾るのも手作業にしているのは、「機械よりも苦みを抑える」(同社)ため。通年で販売しているグレープフルーツとオレンジに加え、季節に応じたくりぬき果物のゼリーを販売している。
 「スペシャルグレープフルーツゼリー」はたくさんの果肉が入っており、さっぱりとした味わいで多くのファンがいる。「ぷるぷるとしたゼリーでフレッシュ感がある。ごろごろとたっぷり入った果実がなんともぜいたく」(瀬戸理恵子さん)(1)スペシャルグレープフルーツゼリー1個972円(グレープフルーツゼリー、オレンジゼリー各同864円)(2)www.e-lemon.jp/
3位 「クリケットゼリー」フルーツパーラークリケット(京都市) 550ポイント

やわらかとさわやかの調和

 青果物や水産物を扱う京都市中央卸売市場の仲卸業務などを手掛ける会社が1974年にオープンしたフルーツパーラーの看板商品。果物をくりぬいて果汁を利用したゼリーをつくる。長らく京都の町で親しまれ、今や全国区となった。
 1番人気はグレープフルーツで、果汁をゼラチンで固めた。やわらかな食感とさわやかな味わいのバランスが絶妙。「つるっとしたのどごしが楽しめる」(KAORUさん)、「果物本来の味を生かし甘さも控えめ。ホイップした生クリームを付けて味が変わるのがおもしろい」(平岩理緒さん)(1)グレープフルーツ、オレンジ、レモン各1個650円、配送は2個から(2)cricket.mugendos.com/
4位 「清水白桃半割り果実ゼリー」志ほや(岡山市) 430ポイント

ジューシーな果肉を上品に

 大正時代に創業した岡山の老舗進物店が、白桃の最高級ブランドとされる岡山県産の「清水白桃」を厳選して作った上品な味のゼリー。割ると、一つを半分に割った甘くとろける清水白桃の果肉が姿をあらわす。
 「桃の優しい味とフレッシュさがよく出ている。桃そのものを食べるよりもジューシーでおいしい」(下園昌江さん)。白ワインと香りのいい国産の桃リキュールを使った大人の味わい。(1)3個入り3024円(2)www.shihoya.co.jp/
5位 「味一ジュレ手まりin」早和果樹園(和歌山県有田市) 400ポイント

ミカンが丸ごとゴロリ

 温暖な気候で育ち、味の濃さが特徴の有田ミカン。有田ミカンの生産を手掛ける果樹のプロが、果汁を91%も使った「味一ジュレ」に、小さなミカンをまるごとシロップ漬けにした「てまりみかん」を丸ごと1個入れたゼリー。
 「ごろんと入ったみかんのインパクトが大きい。甘過ぎることがなく、ひと瓶食べられてしまうほど後味さっぱり」(宇多聡子さん)。冷蔵庫で凍らせてシャーベットにしてもおいしい。(1)6個入り2700円(2)sowakajuen.com/
6位 「果実ゼリー」銀座千疋屋(東京都中央区) 370ポイント
 

香りもボリュームも十分

 有名果物専門店が手掛けた品はボリュームも十分。商品はパイナップルや白桃など計6種類。人気のある白桃は「モモの香りを丸ごと封じ込めたさわやかな逸品。モモの食感を損なわない仕事に拍手」(藤原浩さん)。(1)詰め合わせ3個入り2808円(2)ginza-sembikiya.jp/
6位 「自家製くりぬきゼリー」京橋千疋屋(東京都中央区) 370ポイント
 

素材を生かす看板商品

 同店の看板商品のひとつ。グレープフルーツは「特有の苦みと酸味が生かされている。ほどよい食感でかむごとに風味が広がる」(KAORUさん)。オレンジの人気も高い。(1)6個入り(オレンジ、グレープフルーツ各3個)5184円(2)www.senbikiya.co.jp/
8位 「フレッシュゼリー」サン・フルーツ(東京都港区) 330ポイント
 

のどごし、つるんと楽しく

 東京ミッドタウンや都内百貨店に出店する果物店のくりぬき型ゼリー。「果実感も甘みもバランスよく、つるんとしたのどごしとなめらかな口当たり。トータルでおいしい」(西祐子さん)(1)6個入り(グレープフルーツ、オレンジ各3個)3672円(2)www2.enekoshop.jp/shop/sunfruits/
9位 「ピュアフルーツジェリー」千疋屋総本店(東京都中央区) 310ポイント
 

風味豊かで高級感

 創業180年の老舗果物店が国産果実だけを使ってつくる宝石箱を思わせるゼリー。「果実感と風味がよく出ていて、バランスやのどごしもいい。果物の質の高さがわかる」(山本諭さん)。白桃やピオーネなど6種類。(1)5個入り2160円(2)www.sembikiya.co.jp/
10位 「ちゅうちゅうゼリー」田那部青果(松山市) 250ポイント
 

ドリンクでかんきつ味わう

 かんきつ産地の青果問屋が農家から直接仕入れた原料で作るドリンクタイプのもの。旬に応じて、30種近くもつくる。「香り、味、酸味のバランスが優れている。凍らせてもいい」(藤原さん)。(1)きまぐれセット10個入り3700円、注文はセットのみで単銘柄の指定は不可(2)www.e-mikan.co.jp/

 表の見方 数字は選者の評価を点数にしたもの。商品名、店名、本社・本店の所在地。(1)価格(消費税込み、取り寄せ可能な最小単位、送料別)(2)取り寄せ先のホームページ(頭のhttp://は省略。記事中のリンクは掲載時のものです)

涼やかに食感楽しむ

目立ったのは果物専門店や果物の生産者や問屋がつくるゼリー。「果物の品質や鮮度など目利きがしっかりしている。素直に果物の良さを引き出している」(多田千香子さん)。ゼリーと一緒に食べることで生とは違い、様々な味わいや食感が楽しめるという。

今回人気だったのは果物の果肉を取り出し、果皮を入れ物にして使っているくりぬき型。上位10位中4つがこのタイプだった。よりみずみずしく果実感があふれる。グレープフルーツやオレンジが定番だ。

ゼリーはゼラチンや寒天を使って果汁などを固めたもの。「最近は食感のいいゼラチンを使ったゼリーが洋菓子店で復活し、和菓子店も品ぞろえを充実させている」(加藤信さん)という。

注意したいのは販売時期。今年は取り寄せの受注が終了したため対象から外したが、京都市の和菓子店である老松の夏ミカンを使った「夏柑糖」(1296円)を推す声も多かった。材料の果物がなくなればおしまいという季節限定も多いので、注文はお早めに。

  ◇  ◇  ◇  

 調査の方法 取り寄せができるフルーツゼリーのうち、専門家の推薦や売れ筋で25商品を候補に選び、実際に試食してもらった上で果実味が感じられ、贈答にも向くお薦めを選んでもらった。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)。

 宇多聡子(「エル・ア・ターブル」編集部エディター)▽KAORU(シニア野菜ソムリエ)▽加藤信(全日本洋菓子工業会理事長)▽下園昌江(お菓子研究家)▽瀬戸理恵子(フードライター)▽多田千香子(「おやつ新報」主宰)▽西祐子(デパチカドットコム主宰)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)▽山本諭(菓子ジャーナリスト)▽吉岡久夫(フードアナリスト)

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