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広島、若コイ生き生き スカウトに聞く伝統の育成力

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2014/7/22 7:00
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12年ぶりに勝ち越しターンを決め、プロ野球セ・リーグで23年ぶりの優勝を狙える位置につけている広島。12球団で唯一フリーエージェント(FA)による補強がないなど資金力に限りがあるなか、チームの原動力となっているのは成長著しい生え抜きの若コイたちだ。伝統の育成力、卓越したスカウト力の秘密はどこにあるのか。広島一筋でスカウトの道を歩む苑田聡彦スカウト統括部長(69)に聞いた。

2軍で若手どんどん使い、大きく成長

今季はドラフト(D)1位の大瀬良(23)、同2位の九里(22)が先発ローテーション入りし、同3位の田中(25)も内野の控えとして存在感を見せる。チームは20代前半から半ばの若手選手が躍動する。投手では球界を代表するエースとなった前田(26、06年高校生D1位)をはじめ、12年新人王の野村(25、11年D1位)や今季中継ぎで飛躍を遂げた中田(24、08年D2位)。野手では丸(25、07年高校生D3位)や菊池(24、11年D2位)が不動のレギュラーとなり、堂林(22、09年D2位)ら有望株も多い。

「広島には育成という伝統がある。昔からの方針として、チーム内にこれから2~3年で伸びて1軍で活躍しそうな選手がいた場合、そこのポジションで他の選手を期待して取ることはない。その選手を2軍でどんどん使って力を発揮させる。そこで芽が出なかったら、仕方がないので新しい選手を取る。そういうシステムで2軍で若手を使っているので、伸びて大きく成長してくれているのかなと思う。もちろん即戦力は即戦力で考えていて、投手が足りないとなれば大瀬良のような選手をピックアップして指名することはある」

注目のドラフト候補ばかり追いかけず

球界では毎年のように「高校生ビッグ3」「大学生ナンバー1右腕」などとうたわれ、話題を集めるドラフト候補がいる。だが、広島のスカウト陣は「注目選手」を必ずしも追いかけないという。

「いい選手と聞いたら、だいたいどのスカウトも追いかける。僕も最初はそうだったけれど、今はいい選手だからといって追いかけはしないし、取ることはない。うちは年齢バランスをものすごく重視しているので」

広島のスカウトの指針となっているのが「選手表」だ。松田元・オーナー兼球団社長が作らせたもので、チームの選手のポジションや年齢が表組みになっており、ポジションごとの「薄い年代」が一目瞭然だという。たとえばドラフト候補に即戦力の大学生と将来性がある高校生の2人の候補がいた場合、チーム内に22~24歳の実力者が数多くいるときは高校生の指名が優先される。長期的な視野に立った戦略だ。

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