2018年1月24日(水)

スペシャル

フォローする

「円」から「六角形」へ ドイツ、戦術進化でW杯頂点
サッカージャーナリスト 大住良之

(1/4ページ)
2014/7/18 7:00
共有
印刷
その他

 ワールドカップ2014ブラジル大会はドイツの優勝で幕を閉じた。西ドイツ時代から通算すると24年ぶり4回目の優勝。統一ドイツになってからは初めての頂点である。

 決勝まで7試合戦って6勝1分け。といっても決勝トーナメント1回戦のアルジェリア戦(2―1)、決勝のアルゼンチン戦(1―0)と2回の延長戦がある。ブラジル戦の7―1の大勝があるため得失点差は14(得点18、失点4)もあるが、簡単に勝ち進んだわけではない。

仏、ブラジル戦以外はボールを支配

 最も苦しかったのは準々決勝のフランス戦だったのではないか。気温32度、快晴のリオデジャネイロで、午後1時キックオフ。ピッチ上には強烈な日差しが降り注いだ。ドイツは13分にFKからDFフンメルス(ドルトムント)のヘディングで先制したものの、以後は暑さで動けず、フランスに攻め込まれる時間帯が長くなった。後半、追加点のチャンスがあったものの決めきれず、1―0のまま終了した。

 この試合のボール支配率は50%ずつだった。今大会のドイツが相手よりボール支配で下回ったのは準決勝のブラジル戦のみ。ドイツが前半で5―0と大差をつけ、後半はブラジルが必死に反撃するなか、ドイツがカウンターを繰り出すという展開での数字だった。他の試合ではどんな展開でもドイツが支配する時間が長かったが、ただ一試合、相手を上回ることができなかったのがフランス戦だった。

代表のサッカー、クラブより「雑」

 今大会では、「代表チームのサッカー」の特殊性が今まで以上にクローズアップされたように思う。

 通常、代表で活動できるのは年に数十日、10~15試合程度にすぎない。それに対し、選手たちが所属するクラブチームのサッカーは、年間ほぼ11カ月間にわたって活動し、毎日トレーニングし、年に50~60試合をこなす。どちらがチームプレーの精度を上げることができるか、考えるまでもない。

 そしていま、数は多くないにしても、欧州のいくつかのビッグクラブは「世界選抜」のようなメンバーを集めることさえ可能で、そこにチームプレーを植え付けることができるのだ。そうしたクラブチームのサッカーと比較すると、代表チームのサッカーは当然「雑」というか、個人の打開力に頼る形が多くなる。

 ザッケローニ監督が率いた日本代表はその数少ない例外で、緻密なチームプレーをベースとしていたが、チームのコンディションをピークにもっていくことができず、早々と敗退した。

日経電子版が2月末まで無料!初割のお申し込みは1月31日まで!

共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

サッカーコラム

スペシャル 一覧

フォローする
「真実はピッチの上にある」とハリルホジッチ監督

 4年に1度の祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会がいよいよ6月に幕を開ける。6大会連続出場の日本にとって、ここから6カ月は仕上げのとき。「101%だと胸を張れるコンディション、何ものも恐 …続き (1/3)

FILE - In this Wednesday, March 22, 2017 filer, the German team pose for a team photo prior to the friendly soccer match between Germany and England in Dortmund, Germany. Players are, back row from left, Germany's goalkeeper Marc-Andre ter Stegen, Mats Hummels, Antonio Ruediger, Toni Kroos and Germany's Lukas Podolski and, front row from left, Julian Weigl, Jonas Hector, Julian Brandt, Joshua Kimmich, Timo Werner and Leroy Sane (AP Photo/Frank Augstein, File)AP

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が6月14日にモスクワで開幕し、出場32チームが4年に1度の祭典で熱戦を繰り広げる。1次リーグは4チームずつの8組に分かれて行われ、各組2位までが決勝トーナ …続き (1/3)

 4年に1度のサッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)ロシア大会が6月14日に開幕する。ハリルホジッチ監督率いる日本代表は6大会連続6度目の出場。チームの幹として期待したいのが「2012年ロンドン五輪世 …続き (1/2)

ハイライト・スポーツ

[PR]