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「円」から「六角形」へ ドイツ、戦術進化でW杯頂点
サッカージャーナリスト 大住良之

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2014/7/18 7:00
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 ワールドカップ2014ブラジル大会はドイツの優勝で幕を閉じた。西ドイツ時代から通算すると24年ぶり4回目の優勝。統一ドイツになってからは初めての頂点である。

 決勝まで7試合戦って6勝1分け。といっても決勝トーナメント1回戦のアルジェリア戦(2―1)、決勝のアルゼンチン戦(1―0)と2回の延長戦がある。ブラジル戦の7―1の大勝があるため得失点差は14(得点18、失点4)もあるが、簡単に勝ち進んだわけではない。

仏、ブラジル戦以外はボールを支配

 最も苦しかったのは準々決勝のフランス戦だったのではないか。気温32度、快晴のリオデジャネイロで、午後1時キックオフ。ピッチ上には強烈な日差しが降り注いだ。ドイツは13分にFKからDFフンメルス(ドルトムント)のヘディングで先制したものの、以後は暑さで動けず、フランスに攻め込まれる時間帯が長くなった。後半、追加点のチャンスがあったものの決めきれず、1―0のまま終了した。

 この試合のボール支配率は50%ずつだった。今大会のドイツが相手よりボール支配で下回ったのは準決勝のブラジル戦のみ。ドイツが前半で5―0と大差をつけ、後半はブラジルが必死に反撃するなか、ドイツがカウンターを繰り出すという展開での数字だった。他の試合ではどんな展開でもドイツが支配する時間が長かったが、ただ一試合、相手を上回ることができなかったのがフランス戦だった。

代表のサッカー、クラブより「雑」

 今大会では、「代表チームのサッカー」の特殊性が今まで以上にクローズアップされたように思う。

 通常、代表で活動できるのは年に数十日、10~15試合程度にすぎない。それに対し、選手たちが所属するクラブチームのサッカーは、年間ほぼ11カ月間にわたって活動し、毎日トレーニングし、年に50~60試合をこなす。どちらがチームプレーの精度を上げることができるか、考えるまでもない。

 そしていま、数は多くないにしても、欧州のいくつかのビッグクラブは「世界選抜」のようなメンバーを集めることさえ可能で、そこにチームプレーを植え付けることができるのだ。そうしたクラブチームのサッカーと比較すると、代表チームのサッカーは当然「雑」というか、個人の打開力に頼る形が多くなる。

 ザッケローニ監督が率いた日本代表はその数少ない例外で、緻密なチームプレーをベースとしていたが、チームのコンディションをピークにもっていくことができず、早々と敗退した。

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