2017年11月22日(水)

「戦い抜く」サッカーの原点、再認識させたW杯

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2014/7/15 7:00
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 「消し合い」ではなく「出し合い」――。頂点を争う戦いは、お互いが持ち味を存分に発揮する素晴らしいゲームだった。13日(日本時間14日)行われたワールドカップ(W杯)決勝は、ドイツが延長の末に1―0でアルゼンチンを下して24年ぶり4度目(西ドイツ時代を含む)の優勝を果たした。両チームの選手たちに見られたのは戦い抜く姿勢。この試合だけでなく、今大会を通じて再認識させられたのは、このサッカーの原点ではなかったか。

競り合うシュルレ(奥)とマスケラーノ。両チームの選手たちに見られたのは戦い抜く姿勢だ=写真 浅原敬一郎

競り合うシュルレ(奥)とマスケラーノ。両チームの選手たちに見られたのは戦い抜く姿勢だ=写真 浅原敬一郎

死力尽くし均衡、破った美しきゴール

 両チームとも積極的に、激しくプレスをかけあった。90分間戦っても互いにゴールを奪えず、ようやく点が入ったのが延長後半の113分。それだけゲームが動かなかったのは、ともに力を出し合った中で、ディフェンスがしっかりと機能していたということだろう。

 両チームとも誤算はあった。ドイツは攻守の要のケディラが試合前の練習でケガをしたようで、当初発表されたメンバーには名前があったのに先発から外れた。アルゼンチンは準々決勝でケガをしたディマリアが結局間に合わず、試合に出られなかった。両チームともキーマンが欠けていたが、そんなことを感じさせないほど死力を尽くした。

 試合を決めた113分のゲッツェのゴールは何と表現したらいいのだろう。シュルレの左からのクロスを胸でワントラップして、左足のボレーでゴール右隅にたたき込んだ。ビューティフルとしかいいようがないようなゴールが、途中出場の22歳の若者から生まれるとは……。

人材豊富なドイツ、全員がレベル高く

 それにしてもドイツは人材豊富だ。アシストしたシュルレもやはり途中出場の23歳。ケディラがケガをすると、今大会2試合の途中出場で通算12分しか出ていないクラマーをこの大舞台で抜てきした。どの選手が出てきても高いレベルで仕事ができる。4回目のW杯で歴代通算最多得点記録(16点)をつくった36歳のクローゼ、主将の30歳のラームといった大ベテランとベテラン、そして若手というバランスの良いメンバー構成が強みだったといえるだろう。

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