アルゼンチン「消しゴムの戦い」制す 意地の決勝進出

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2014/7/11 7:00
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「リアクションサッカー」のチーム同士の戦いだとこういったゲームになってしまうのかもしれない。9日(日本時間10日)行われたワールドカップ(W杯)準決勝のオランダ―アルゼンチン戦は互いに決め手がないまま0-0でPK戦に突入。結局、2本のシュートを止めたGKロメロの活躍でアルゼンチンがPK戦(4-2)を制し、1990年のイタリア大会以来24年ぶりに決勝に進出した。明暗を分けたのはほんのわずかの差。南米で開かれる大会で、欧州勢にタイトルは譲れないというアルゼンチンの意地がうかがえた試合でもあった。

オランダの3人目スナイダーのPKを止めるアルゼンチンのGKロメロ=写真 上間孝司

オランダの3人目スナイダーのPKを止めるアルゼンチンのGKロメロ=写真 上間孝司

リスク減らし、がっちりとガード

典型的な準決勝の試合だった、ともいえるかもしれない。負けたくない、バランスを崩したくない、先に点を失いたくない……。アルゼンチンも、オランダもそういった感じで、リスクを冒すことを極端に減らし、がっちりとガードを固めあった。

前日に行われた準決勝のもう1試合で、ブラジルが1-7でドイツに歴史的な大敗を喫したことも決して無縁ではないだろう。誰も予想しなかったサッカー王国の崩壊。やみくもに前掛かりになって攻めると、ブラジルでさえああいう風になってしまう。W杯という舞台の怖さ、サッカーというスポーツの難しさ。そんな事実を改めて前日に突きつけられたことで、両チームの間に心理的なためらいが生じたことは想像するに難くない。

もっとも、これまでの戦いを見て分かるようにオランダは、かつての攻撃サッカーからチームカラーを変えている。5バックという戦術をとることもいとわず、がっちりと守って、前線はロッベンとファンペルシーというタレント2人で勝負。相手の攻めてきた後のスペースを使って、「個」の力で電光石火のカウンターを仕掛けて勝ち上がってきた。グループリーグ初戦で、前回王者のスペインを5-1で撃破した試合は象徴的な試合だった。

ロッベンもメッシも見せ場少なく

アルゼンチンもメッシというスーパースターの「個」の力でゴールをこじ開けて、ここまで駒を進めてきた。準々決勝で突破力のあるディマリアがケガをしたため、この準決勝は余計にメッシの「個」に頼るという側面が強かった。

いわば、この準決勝はオランダのロッベン対アルゼンチンのメッシの対決だったといってよい。どちらが、ゲームの中で輝くか……。

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