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ビーン・マジック健在 アスレチックス首位快走

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2014/7/8 7:00
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近年では低予算の球団として有名になった米大リーグのアスレチックスが3年連続地区優勝へ向けてア・リーグ西地区1位を走っている。「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著)で知られる52歳のビリー・ビーン・ゼネラルマネジャー(GM)のチームづくりとボブ・メルビン監督(52)の采配がぴったりかみ合っているようだ。(記録は6日現在)

総年俸27位ながら勝ち星は最多55勝

名物オーナー、チャーリー・O・フィンリー氏の下、スター選手をそろえて1972年からワールドシリーズ3連覇を達成した伝統チームも、最近は資金不足をかこっている。今季開幕時の総年俸は米スポーツ専門局のESPNによると7476万5900ドル(約76億3300万円)で、30球団中の27位。1位ドジャースの約2億3884万ドルの3分の1以下、同じア・リーグ西地区のレンジャーズ(約1億2890万ドル)、エンゼルス(約1億2706万ドル)と比べても少ない。

それでいて、30球団トップの55勝を稼いでいるのは、金持ち球団が幅を利かせている日本野球を見慣れている者としては「あっぱれ」といいたくなる。

98年から前任者のサンディ・アルダーソンの後を継いだビーンGMは過小評価されてきた選手を選ぶ目を養い、出塁率や長打率などを重視したチームづくりを続けてきた。2001、02年と100勝以上を挙げて話題となり、「マネー・ボール」で日本でも有名になった。そのビーン・マジックが健在だ。

ア・リーグ西地区成績(6日現在)
球団勝率
アスレチックス5533.625
エンゼルス5136.5863.5
マリナーズ4840.5457
レンジャーズ3850.43217
アストロズ3654.40020

育て上手、まさかの時の準備も周到

育てた選手が高年俸になったり、活躍してフリーエージェント(FA)になったりするため、主力選手を手放しては、また若手を育てる格好になっている同チームだが、地区優勝した昨季オフも18勝のバートロ・コローンと抑えのグラント・バルフォアが球団を去った。おまけに、開幕投手として予定していたジャロッド・パーカー(25)と昨季14勝のA・J・グリフィン(26)が肘の手術で今季絶望の大ピンチ。

しかし、インディアンスから移籍したスコット・カズミアー(30)とメジャー2年目のソニー・グレイ(24)が活躍、さらに中継ぎだったジェシー・チャベス(30)と3A降格予定だったトミー・ミローン(27)が頑張って、チーム防御率3.15はア・リーグ1位。まさかの時の準備も周到だったわけだ。

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