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迫る大リーグトレード期限 上原ら日本勢の名も
スポーツライター 杉浦大介

(2/4ページ)
2014/7/7 7:00
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レンジャーズは07年に当時主砲だったマーク・テシェイラ(現ヤンキース)を放出し、代わりにジャロッド・サルタラマッキア(現マーリンズ)、マット・ハリソン、ネフタリ・フェリス、アンドルースを獲得したことがある。それらの選手たちが期待通りに成長し、10、11年の2年連続ワールドシリーズ進出に貢献した。そんな成功例の再現を狙ったとき、大きな見返りが期待できるトレード要員は今が旬のダルビッシュ以外にいない。

数々の理由から移籍は現実的でなく

ただ、この移籍話の実行は少々現実的ではない。打者有利のスタジアムを本拠地とするレンジャーズは、これまで長きにわたってエース不在に悩まされてきた。10年にはシーズン中のトレードで元サイ・ヤング賞左腕のクリフ・リーを獲得したものの、同年オフにはFAでフィリーズに移籍。チームがようやく手にした大黒柱と呼べる投手が、12年にポスティングを通じて獲得し、期待通りに球界屈指の右腕として活躍するダルビッシュだった。

待望のエースをここで出して有望株を獲得しても、それらの選手たちが順調に成長する保証はない。ダルビッシュがFAになったとしても移籍すると決まったわけでなく、再契約の可能性はあるだろう。サイ・ヤング賞を毎年争えるレベルの人気投手を、契約を少なくとも2年残した時点で放出してしまえば、ファンに与える印象も悪い。そうした理由からソリア、ベルトレ、リオスらベテランをトレードすることはあっても、ダルビッシュの放出だけは思いとどまるのではないか。

ブルペン補強狙う球団に上原は魅力的

一方、上原はトレードされても特に驚くべきではないのかもしれない。

レッドソックスは昨季予想外の快進撃で通算8度目のワールドチャンピオンの座に就き、上原もその守護神として大きく名を挙げた。しかし、2連覇を狙った今季は39勝48敗と厳しい戦いを続けている。

「このチームのタレントと能力を見て、現在の地区内の順位を考えれば、まだなんとかできると思う」。ヤンキースとの6月29日までのシリーズ中、ベン・チェリントン・ゼネラルマネジャーはそう語っていた。

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