米エバーノートCEOもうなる女子高生「ITのチカラ」

(2/3ページ)
2014/6/12 7:00
保存
共有
印刷
その他

■疑似的な株式会社で起業を体験

品川女子学院の漆紫穂子校長は起業マインドを持つ女性リーダーの育成に力を入れる

品川女子学院の漆紫穂子校長は起業マインドを持つ女性リーダーの育成に力を入れる

IT機器に四六時中触れさせる環境を、あえて採り入れる品川女子学院。過度なソーシャルメディア依存などを招くとしてスマホ使用禁止を打ち出す学校も多いなか、タブレットを「読み書きそろばん」に加えたのはなぜか。漆紫穂子校長に聞くと、「情報機器は世界の人々とつながる窓。さらに社会がグローバル化するなか、ITを使いこなせることは協力しあって課題解決を進めるうえで武器になる」との答えが返ってきた。

6月初旬、高校2年生のあるクラスをのぞいてみると、ほぼ全員が集まってミーティングをしていた。9月の文化祭での模擬店出店について、詳細を詰めるのが議題だ。生徒一人ひとりの手元にはタブレットがある。

「じゃあみんな、お弁当食べながらでいいので『グーグルドライブ』を開いて下さい」「社名は決まったので、今度は店名を決めたいと思います。『ツイッター』にハッシュタグをつけて、みんな意見や感想を赤裸々に書いて下さい。まとめて見られるので」――。発言者は「社長」役の生徒。それを受け、各自は画面上で器用に複数のアプリを操作していた。

文化祭ではクラスごとに疑似的な株式会社を設立し、1株500円の株券を発行。クラスメートから「社長」や「取締役」を選任し、出店であげた利益を配分する。起業経験を体感してもらうため、同学院が今年度から導入したプログラムだ。

品川女子学院の高校2年生は全員が「iPad mini」を持つ

品川女子学院の高校2年生は全員が「iPad mini」を持つ

リアルな場での話し合いだから、当然、手を挙げての質問や発言が飛ぶ。それでもタブレットを並行して使うのは、大勢が一気に情報を共有し、効率的に意見をやりとりするためという。

実際、写真や文書、動画を蓄積しておけるグーグルドライブには、「社長」ら数人が代表して企業を訪問し、ヒアリングしてきた内容が写真とともに投稿されていた。この日まで中間テストだったが、そうした限られた時間で一定の人数が多くの情報を共有するときに活用しているそうだ。社長役の生徒によると、ツイッターは「もっと身近なツール。リアルタイムで声を集められる」といい、本音の意見が画面上にどんどん積み上がっていく点で使い勝手がよいという。

品川女子学院が「IT」とともに教育で重きを置くのが「起業マインド」の育成。

同学院はこのほど、文部科学省が今年度から予算化した「スーパーグローバルハイスクール」に選定された。同制度は、世界的に活躍できる人材を育てることを視野に語学力や課題解決力を養うカリキュラムを高校側に求め、5年間にわたり資金面などで支援する。同学院が掲げたテーマはずばり、「起業マインドを持つ女性リーダーを育成する」。

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

親子で学ぶスマホ防衛術

電子版トップ



[PR]