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なぜDeNAに? キューバからグリエル獲得の舞台裏
編集委員 鉄村和之

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2014/6/4 7:00
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「投手力が弱いのは分かっている。でも、ナンバーワンの選手がほしかった」。DeNAの池田純球団社長はキューバのユリエスキ・グリエル内野手の獲得の理由を聞くと、何度も繰り返した。ワールドベースボールクラシック(WBC)などでも活躍し、現在のキューバ最高の選手ともいわれる。キューバ政府がプロスポーツ選手の海外移籍を認めてから、日本球界にやってくるのは巨人のフレデリク・セペダに次いで2人目だ。長嶋茂雄監督時代の1990年代からキューバと関係を築いてきた巨人と違って、DeNAがどうやってグリエルを獲得できたのか。池田球団社長が明かした獲得の舞台裏は……。

入団記者会見でキューバ国旗を掲げるDeNAのグリエル

入団記者会見でキューバ国旗を掲げるDeNAのグリエル

広島のエース前田と対戦したい

「小さい頃から完璧な選手を目標にプレーしてきた。すべての力を出し切って、チームのクライマックスシリーズ(CS)進出の力になりたい」。2日、横浜市内のホテルで入団記者会見に臨んだグリエルは力強く抱負を語った。そして、日本球界の印象を問われると「WBCなどを通じて、日本は世界有数のレベルだと感じていた」と語り、対戦してみたい投手として広島のエース、前田健太の名を挙げた。

キューバ代表の中心選手として過去3回のWBCや2004年のアテネ五輪、08年の北京五輪などで活躍。このほど終えたキューバの13~14年シーズンでも本塁打(16本)と打点(69打点)の二冠に輝いた。29歳と今まさに脂ののりきった内野手は「もし大リーグのドラフトにかかれば間違いなく上位で消える選手」といわれる逸材だ。

キューバ選手の"国外プロ球団の解禁"はこれまでも何度も実現の可能性がささやかれては消えてきた。02年にオマール・リナレスが中日入りしたことはあるが、これはあくまで特例で引退間近な功労者に対して認可した面が強かった。これまでキューバの選手が大リーグなど国外のプロ球団でプレーしようと思えば、亡命しか手段はなかった。

長嶋監督が90年代に獲得に興味

巨人はかつて90年代に長嶋監督がキューバ選手の獲得に興味を持ち、それ以降、キューバからコーチ研修を受け入れるなど地道に関係を築いてきた。今回、キューバの主砲であるセペダの獲得が決まったとき、長嶋終身名誉監督は「20年来の希望がようやく実現した」とコメントしたそうだ。

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